このサウンドを はじめにお聴きください。

下の  A major  の シンプルなコード進行を弾いています。

 

一番上の 緑の音符 を 取りあえず、「メロディ進行」 と呼びましょう。

一番下の 赤い音符 を ベース音 と呼びます。 この音の繋がりが、いわゆる 「ベース進行」 と呼ばれるものです。 この場合、「ベース進行」 は、「コード進行」と同じ音になっています。

この 二つの音の間に、黒い音符 で挿入した、いわゆる 「内声」 と呼ばれる コード(和音) を構成する音を配置したものです。 

これで、 A major 「コード進行」が構成されています。


ベース音 は、この場合、全て 「開放弦」 を弾いています。

下に掲載した参考図をご覧ください。

ギターのような弦を張った楽器で、ある音を鳴らすと、その音の振動数の 2倍 3倍 4倍 5倍・・・という振動数の 倍音 が同時になっている事は、みなさん良くご存じの事と思います。

この演奏の場合、「ベース音の倍音」 は、小さな赤い音符 の音となります。

この「ベース音の倍音」 は、「内声」 として配置された コード(和音) を構成する音と同じ音のものが沢山あります。


 MTS  の効果を考える上では、ここからの話が重要ポイントです。

 

「ベース音の倍音」の音は、コード(和音) を構成する音となっています。

言い換えると、赤い音符ベース音 だけ鳴らしても、 耳の良い人  は、コード(和音) の響きとして聞き取れる人はいると思います。

ギターのコード(和音) と云うのは、ベース音 に含まれる「倍音」 の音を、他の弦で同時に鳴らす事によって、響かせているのです。

この演奏の場合、それらの音は、「メロディ進行」の音や、黒い音符 で表した 「内声」 と呼ばれる音 などです。 これらの音が、ベース音 と同時に鳴っているので、より確かな コード(和音) の響きが醸しだされいるのです。

 

さて、ここから最も重要ポイントです。

この演奏の場合、ベース音 は、全て 「開放弦」 を弾いています。 従って、「倍音」の音は、正しいピッチのコード(和音) を作りだしています。

また、「メロディ進行」の音や、黒い音符 で表した 「内声」 と呼ばれる音は、5小節目の最高音の E の音を除いて、全ての音は 弦をフレットに押さえて  鳴らされています。 (敢えて、そのようなポジションで弾いています)
 

 MTS  の  インストールされていないギター  の場合、 押弦によって 、各音のピッチは、必ず僅かに狂います。

そのような場合は、 弦をフレットに押さえて  鳴らされた音と、ベース音「倍音」として鳴っている音は、 ピッチが僅かにずれてしまい 、各音がぶつかり合って、綺麗な響きを作って呉れなくなってしまうのです。 これが、コード(和音) が濁ってしまう原因なのです。

 

 MTS  をインストールしたギターでは、
 

 MTS  とは、押弦によって起こるピッチの狂いを最小限に補正する ギターチューニングシステム」 と、ご紹介しているように、


「メロディ進行」の音や、黒い音符 で表した 「内声」 と呼ばれる音は、弦を押さえても  ピッチの狂いは殆ど起こらない  ので、「ベース音の倍音」

作っている、コード(和音) を構成する音と、弦が押さえられて鳴っている音が、ぴったり合い、 素晴らしく心地よい響きのコード音  として鳴ることになります。

これが  MTS  の効果なのです。

 MTS  インストールギターの  ピッチの狂い  のデータは、こちらの事例 をご覧ください。  極限に近いピッチ精度  にまで、改善されています。


1台のギターの、インストール前、インストール後のサウンドを聴き比べて下さい。

インストール前

 
インストール後 ・・・4小節目の D、6小節目の E7 の濁り方は、全く違ったものになっていると思います。


良く云われている事に 「倍音の良く出るギターは、良いギター・・・」 あるいは、「良く寝かされた、良い材料で作られたギターは、倍音が良く鳴る・・・」などと言われています。 これは、間違いではありませんが、どんなに良い・値段の高いギターでも、 弦が押さえられた時に、ピッチが狂ってしまう 状態では、

果たして、 素晴らしく心地よい響きのコード音  が鳴るかどうか、大変疑問です。  

倍音が良く出ても、その音同志がぶつかり合って、濁ってしまっては、元も子もありませんよね。

 

逆に考えれば、

 こちらでご紹介 しているような、ごく普通の、普及価格の入門者用 ギターでも、 MTS  をインストールして、弦が押さえられた時の  ピッチの狂い  をなくしてやれば、このページの冒頭でご紹介している サウンド のような、綺麗な響きのギターに生まれ変わるのです。


もう一度、上の楽譜をご覧ください。 黒い音符 の、いわゆる 「内声」 と呼ばれる コード(和音) を構成する音は、特に重要な働きがあります。

おしまいから 3小節前の、 E7 のコードの中に含まれている D の音は、7th の音です。 この音は、「コード進行」において、主和音である A のコードの中に含まれている C# の音 (和音を構成する 第3音)に進みます。 

和音を構成する 第3音と云うのは、 の音として聞こえるものです。 E7 のコードの中に含まれている D の音 (7th の音) は、 ファ  の音として聞こえるものです。

このような、「内声」 と呼ばれる コード(和音) が、上ずったピッチになってしまっているギターでは、どんなに良い演奏でも、心地よい響きは作り出せません。

皆さんは、

おしまいから 3小節前から、2小節 のコードチェンジの部分で、「内声」 ファ  と云う音の進行を、お聴き取りになれますか。

和音を構成する 第3音 の音は、 絶対に上ずってはならない音なのです。

これは、 MTS  がインストールされているからこそ、「内声」 を構成している音が、 弦が押さえられている にも関わらず、正確なピッチの音として強調されているから、 素晴らしく心地よい響きのコード音  として聞こえているのです。


大阪でご活躍の、 ROOTS  の天満俊秀(ギター)さん からも、同様のコメントを頂いております。 こちらをご覧ください。

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次のページでは、各弦のピッチが狂うと、コードのサウンドがどのように影響を受けるか・・・それを 、目で確認できる ビデオも含めてご紹介します。

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参考図

この参考図は、こちらの、ギターの力学 で解説しております。



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(特許第4383272)

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Updated:2010/12/8