最近、地震の事をテーマにしたテレビ番組など、良くやってますよね。 地震のときに、超高層ビルの最上階などは立っていられない位大きく揺れる・・・と言うことも紹介されています。
これは、超高層ビルと言えども、ガッチリとした塊ではなく、自分自身が揺れる(振動する)性質を持っていて、その揺れ方が、地震の波長と合致した場合に、大きな揺れが現れる・・・と言う現象です。
こういう現象を、共振 あるいは 共鳴 と言います。
すなわち、地震の揺れの周期(振動数と考えても良い)と、超高層ビルが持っている固有の周期(振動数)が合致した時に、共振現象
が起こります。
ギターの場合で考えて見ましょう
ギターの弦の振動が、上の例の地震の揺れ・・・、表板や側板・裏板からなる共鳴胴 が、上の例の超高層ビル・・・と考えて下さい。
共鳴胴 が大きく揺れる(振動する)ので、ギターからは大きな音が出ることになります。
ここで、もう一度繰り返しますが、ギターから大きな音が出た のは、弦の振動が
増幅
されたのでは有りません。 正確には、弦の振動 と 共鳴胴 の振動の間で、エネルギーが行ったり来たり している現象なのです。
それなら、何故、だんだん音は小さくなってしまうの・・・それは、難しい話になりますが、振動している物体の中で、内部摩擦などによってエネルギーが熱に変わって消費されてしまうからです。
こう言う振動が、減衰振動 なのです。
音の強さ
に違い があるのは、共鳴胴のせい ???
前章で、ギターを弾く時に、 全ての音を、極力同じ強さでピッキング(弾く)するように努めました。 と書きました。 それなのに、実際にギターから出た音には、大きい音 小さい音 が有りました。
ここで、超高層ビル の話を振り返って見て下さい。 地震の揺れの周期(振動数と考えても良い)と、超高層ビルが持っている固有の周期(振動数)が合致した時に、共振現象
が起こる・・・となっていました。
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