ギターだけでなく、楽器の音には 基本音 のほかに、沢山の 倍音 が含まれていることは、ご存知のこととおもいます。
詳しくは、こちらで解説しておりますので、ご覧下さい。
倍音が乏しい音・・・それは、本来の楽器の響きでなく、空ろな音になってしまいます。
ですから、皆さんは楽器を選ぶときに、
倍音のよく鳴る楽器 を求められるとおもいます。
折角良い楽器を手にしたのに、中には、 倍音がよく出ない音がある・・・ これは、ちょっと残念な気がしませんか。
楽器の音の倍音は、何処から出ているのでしょうか・・・
ギターで、ハーモニックス演奏をされる方なら、常識的なことですが、倍音は 弦が弾かれると、1本の弦の中で
2倍、3倍、4倍・・・と言う振動数で、一本の弦が振動しているのが基本です。
余談ですが、これに関する問題が、2007年の大学入試、共通1次試験にも出題されましたね。
僅かな倍音の振動を、良く響く音にして空気中に放出するために、弦楽器には表板や側板・裏板から構成される共鳴胴 が必ず有ります。
前章では、表板や側板・裏板から構成される共鳴胴 には、 固有の共振周波数 がある・・・と言う事が分かりましたが、
例えば、
表板(Top)
共振周波数は、
107 Hz---G#2-A2
205 Hz---G#3
371 Hz---F#4
441 Hz---A4
裏板(Back)
共振周波数は、
97 Hz---G2
215 Hz---G#3-A3
280 Hz---C#4
398 Hz---G4
これ等の音以外の弦が弾かれたときでも、表板や側板・裏板から構成される共鳴胴 は、振動します。 こちらの実験でお分かりいただけるとおもいます。
|