Sonnet
Lap Harp
29 弦 ラップトップハープ
Musicmaker's Kits 社の
最新モデル
です。
しかも、自信作 この
New Image
でご覧ください。
不思議な個所が沢山見つかると思いますが、そこが、自信作たる所以です。
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Musicmaker's
Kits 社では、40年以上に亘って、左記の
Limerick
Harp
の生産を続け、世界各国の愛好家に質の良いアイリッシュハープを提供してきました。
工房ミネハラでも、1990年代の後半から、日本の代理店として、組立てキット・完成品を大変多くの方々に提供してまいりました。
Musicmaker's Kits 社では、数年前に初代の社長
Mr. Jerry Brown
が勇退し、下のYouTubeにも登場する若い Mr. Jacob
Nelson が社長に就任し、それまでのハープモデルも一新されました。
ここにご紹介した
Sonnet Lap Harp
は、今までにない
革新的なアイディア
を盛り込んだ、究極の作品
だと思います。 |
まずは、この
Sonnet Lap Harp
での演奏をご覧になってください。
演奏は、Musicmaker's
Kits 社専属と言っても良い、STEPHANIE CLAUSSEN 嬢です。
このハープの、主な仕様と特徴を説明します。
この29弦
Sonnet Lap Harp
は、従来の
26弦 Limerick Lap Harp とほぼ同じサイズで作られました。
高さは、若干大きくなりましたが、膝の上に載せて弾く
Lap Harp
として、画期的な工夫が凝らされています。
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左の画像をクリックしてご覧ください。 テーブルの上に寝かせて撮った写真を、膝の上に載るような角度に回転させたものです。
今までの大抵の
Lap Harp は、底を床に置けば、ハープを立たせて置くことはできましたが、この
Sonnet Lap Harp は立たせておくことができません。 共鳴胴の底の部分を斜めに作りましたので、座って演奏した膝の姿勢にピッタリ マッチさせることが出来るのです。
これが、高さが若干大きくなっても、何ら影響なく、弾き易さを追求出来た画期的な構造と言えると思います。
上の、STEPHANIE CLAUSSEN
の演奏をもう一度ご覧になってください。
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上の右の画像をご覧になってください。 底を膝の上の上においてもハープが滑っていかないように、底(ベース)の裏には、滑り止めの黒いゴムシートが貼り付けられています。
このハープの画期的な工夫をもう少し説明しましょう。
このゴムシートの形 を注意してご覧になってください。 少し歪(イビツ)に見えませんか。 これは敢えて左右対称形にするのではなく、支柱(ピラー)の位置や響板の弦の張る位置を、左右非対称に構成することによって、響板に対して最適な角度で弦が張られるよう・・・工夫された結果、このような左右対称形でない底(ベース)となりました。 これは、澄み切った音にも影響しますし、ハープの耐久性にも大きく貢献してくれるはずです。
耐久性と言う言葉が出ましたので、若干付け加えます。 冒頭に、Musicmaker's
Kits
社では、40年以上に亘ってハープを作ってきた・・・と言いましたが、今回、モデルチェンジされたこのハープも、その間、実績を積み上げてきた材料を踏襲して作られています。 ピラー、ネック、サイドなどソリッドチェリー材、 響板は かばの木積層板 (高強度・航空ベニヤ)です。
いよいよ、気になる音についてです。
豊かな低音域、 透き通る中・高音
従来の
26弦 Limerick Lap Harp にも、最低音を
C3
まで下げた
Low C ストリングセット
がありましたが、今回の 29弦
Sonnet Lap Harp
の音域は、C3 から
C7 までの
4オクターブとなりました。 ストリングチャートは、こちらをご覧ください。
最低音
C3
の弦長は 77cm で、従来の
Limerick Lap Harp より 10cm以上長くなりました。 これが、低音の豊かな響きをもたらしてくれます。 弦間隔は
13.5mm- 14mm 程度で、Limerick Lap Harp
より狭く、弾き易くなったと感じます。
もう一つ、低音の豊かな響きを作るために
Musicmaker's Kits
社が工夫した点は、共鳴胴に開けられているアクセスホールの位置とその大きさの工夫です。
このページの一番上の写真をご覧になってください。 アクセスホールは、両サイドに、各1ケずつ開けられています。 写真からも分かると思いますが、少し小さめのアクセスホールになっています。 弦を交換するときには、手が入り難い感じはしますが、この両サイドの、小さめのアクセスホール・・・これが、低音の豊かな響きと、透き通る中・高音を響かせてくれています。
これは、詳しい説明は避けますが、音響工学などの理論にも基づくもので、「流石 Musicmaker's Kits社 良くやったなぁー」 と感心しました。
音響工学などにご興味のある方は、こちらの
「ギターボディーの振動の力学」 をご覧ください。
実際の音色を確認してください。
The Star of Country Down |
The Duke of Fifes Welcome to Deeside |
以上、この Sonnet Lap Harp
の開発について、Musicmaker's Kits
社ではこんな風に言っています。
「製作に長い時間かかってしまったけど、こんな小さなラップハープに、フルサイズのトーンを詰めるために懸命に働いてきた私達は、素晴らしい仕事をしたと思う・・・」 と言っています。
現時点ては、組立キットは発売されていません。 アメリカの
Musicmaker's Kits
社から、完成品を取り寄せてご提供致します。
(注)
キャリングバッグは、黒色の場合があります。
メーカーでの価格改定あり
型番 |
商品名 |
特価(税込) |
Sonnet Lap Harp 29弦 吟遊ハープ |
sonnfin-p |
完成品、
(Finished Sonnet Lap Harp)
全弦半音変換レバー付き
(Camac Lever 標準装備)
キャリングバッグ
(肩掛けストラップ1本付き)、 チューニングレンチ付き |
\328,000 |
sonnstrg |
スペア ストリングセット(29本)
(C3 to C7) (ナイロン) ストリングチャートは、こちらをご覧ください。 |
\18,000 |
上記の価格は、配送料別です。 価格は予告なしに変更になる事がありますので、ご確認お願いします。
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Updated:202 1/12/24
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