You can make real-sound fairy mini-violin & cello 小人が演奏するのかしら これで鳴るの ?? |
Miniature Cello
"KAZUKI"
演奏は、下のプレーヤーでご覧ください。
市販のミニチュアチェロ を、演奏可能なチェロに改造
この ミニチュアチェロは、こんな風な作りになっています。
写真をクリックすると、大きな画像でご覧いただけます。
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チェロの大きさは、まさに 手のひらサイズ エンドピンを含めて 28 cm 弓の長さは 16 cm |
![]() ![]() 左は、元から付いていたプラスチック製のペグ・・・これでは、弦が緩んで、チューニング出来ませんでした。 |
演奏できるようにするための、もっとも大切なことは ちゃんとチューニングが出来る事・・・です。 そこで 太さ 3mm の、超ミニサイズペグ を作りました。 テーパーも付けていますので、弦は緩みません。 弦を通す穴径は、僅か 0.9 mm ペグ図面 |
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弦は、本物でないと鳴りません。 分数サイズバイオリン用の弦を張りました。 太さは、 A: 0.45mm D: 0.73mm G: 0.70mm C: 0.80mm これで、C線を除いて、ちゃんとしたピッチ(5度)の音は出るようになりました。 (但し、残念なことに、チェロの実音は鳴らず、1オクターブ上のチューニングとなっています) |
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元々の作りでは、指板が低く、弦との隙間があまりにも大きく、弦を押さえることが出来ませんでした。 そこで、指板とネックの間に、スペーサーを埋めて、指板の角度を変えました。 |
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指板がちゃんとなったので、それに合わせて駒の高さを調節し、演奏できる状態のセットアップが完了しました。 弦長 137 mm 普通の 4/4サイズチェロの弦長は 695 mm です。 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本物のチェロ弓は、こんな感じです。 ![]() ![]() |
この ミニチュアチェロには、優れものの
弓 が付いていました。 毛には、テンションが程よくかかっていて、松脂を付けたら、ちゃんと弾くことが出来ました。 ただし、この ミニチュアチェロの縮尺と弓の長さの縮尺があっていないので、弓 も新しく作り直すこととしました。 通常の4/4サイズ用の弓の長さは、先端からフロッグ後端までの寸法は、ほぼ弦長の長です。 スティックはブラジルウッド、フロッグは黒檀、巻線やスクリュー、金輪、パールアイなどは、真鍮で ゴールド 仕立て風に作りました。 貝スライドも、本物の貝を薄く削ってはめ込みました。 スティック を 本物の弓と同じ ブラジルウッド で作りましたので、弓の太さを細くでき、しかも、毛のテンションも十分確保できました。 これで、演奏は バッチリ です。 |
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 分数バイオリン用アジャスター |
チューニングをより正確に合わせる事が出来るように、 アジャスターを作りました。 これは、左下の、小さな分数バイオリンなどに使われているアジャスターと同じ構造のものです。 大きさは、10円硬貨から推定してください。 弦を押し付けるネジの太さは 2 mm、 ネジの頭は、指では回せないので、細いドライバーが必要になりました。 アジャスターを付けたことで、最低音の C線 も、何とか音程が聞き取れるような、5度のチューニングが出来るようになりましたが、その演奏は、またの機会に披露させて頂きます。 アジャスター図面 |
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高さ 1.6 cm の 駒
も、本物と同じ、メイプル材で作り替えました。 4/4 サイズの駒と並んでみました。 如何に、このミニチュアチェロが小さいか、比較できると思います。 |
これで、予定していたミニチュア チェロの改造は、完了しました。
4/4サイズチェロとの寸法比較 単位:mm
4/4サイズチェロ | ミニチュアチェロ | |
Body Length | 750 | 148 |
Body Width | ||
upper | 342 | 66 |
middle | 238 | 42 |
lower | 432 | 86 |
String Length | 695 | 137 |
String Sapcing | ||
at nut | 23 | 7.5 |
at bridge | 47 | 10.5 |
Bridge Height | 92 | 16 |
String height at finger board end | ||
A-string | 6 | 1 |
C-string | 8 | 2 |
4/4サイズチェロ用 弓 との寸法比較 単位:mm
4/4サイズチェロ | ミニチュアチェロ | |
全長 | 715 | 146 |
スティック太さ | ||
先 | 6.2 | 2.3 |
元 | 10.2 | 3.0 |
毛長 | 600 | 108 |
重心 (フロッグ端からの寸法) | 165 | 27 |
重さ (gr) | 80 | 2.1 |
この
ミニチュアチェロ は、身長
30 cm の人なら、普通に構えて演奏できます。
大人が演奏する 4/4サイズより小さいチェロとしては、
7/8,
3/4, 1/2,1/4, 1/8, 1/10 サイズなどの子供用のチェロがあります。
この
ミニチュアチェロ は、はたして どういうサイズの楽器なのでしょうか。
おおよそ計算してみましたところ
1/100
サイズ という事になりました。
皆様も、市販のミニチュアチェロを、こんな風に仕上げて、遊んでみてはいかがでしょうか。
こんなに精巧なミニチュアを、他で見た事が有りませんでした
まさに、円熟の楽器職人の遊び心の傑作です。
他では手に入らない逸品と思います。
ご斡旋は、在庫品限りです。
写真をクリックしてご覧下さい
説明は必要ないでしょうが
材料は本物、スプルースに、虎目のメイプル、 駒も本物。
僅か
高さ 1.6cm の駒、ピッタリ削った足。
パーフリングも埋め込み。
弦も太い弦、細い弦。 テールピースでの留め方も憎いばかり。 糸巻きもテーパー。
塗装も、ニスの手塗り。
驚くのは、魂柱までちゃんと立っています・・・どうやって立てたのでしょうか???
27cmケース入り (チェロ本体 23cm エンドピン含む)・・・弓は付いていません
上の写真をクリックすると、デスプレイの大きさにもよりますが、ほぼ原寸大か、ちょっと大きめに表示されます。
ミニチュアチェロ \10,500 (税込)・・・ Sold Out
これより下は参考例で、販売商品ではありません。
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街の楽器店、デパートなどで見かけるミニアチュア楽器
既に出来あがっている チェロ (28cm) を音が鳴るように改造してみました
指板で演奏できるようにネックを高くして、糸巻に針先程の太さの穴をあけ、弦は本物の分数バイオリンの弦を張りました。
糸巻きが緩まないように、紙をはさんで巻き上げチューニングしたら、ちゃんと5度の音程が保たれました。
この小さな16cmの弓も、大した優れもので、松脂を付けたら音を出す事が出来ました。
こんな音が出ました。 (キラキラ星 22.3sec, 175KB)
”チェロ弾き” チェコちゃんドール
人形高さ:15cm
チェロサイズ:13.5cm
ハードケース付き
在庫はなくなりました
ミニチュアViolin は、こんなパーツで出来ています。
しかし、実際に音が出るように改造するには、少し工夫が必要です。
ご紹介しましょう。
貴方もチャレンジされて見てはいかがでしょうか。
ネックのスクロールをご覧下さい。じつに見事に作られています。あご当て、指板などは全く本物とそっくりです。
写真に指が写っていなければ、本物サイズと見間違えるでしょう。
実際に音が出るように改造するのに、一番重要な部分が糸巻きです。パーツに開いている穴では、実際の弦を通す事が出来ないので、孔を少し大きくする必要があります。
とは言うものの、直径2.5mmの糸巻きに穴をあけるのは難しい作業です。
もし、緩い場合は極薄い紙などを挟んで固定すれば何とか留まります。
この上で演奏です。
テールピースも少し手を加える必要があります。とは言うものの、糸巻き程難しくは有りません。
弦が通る穴を開ければ出来上がりです。
弦は付属の物では無く、実際のバイオリンの弦を張る必要があります。
緒止めが張力でずれない工夫も必要です。
ただ、隣の弦を弾いてしまわないように、駒の上は丸く削る必要があります。
この弓も優れものです。ちゃんと張りがついていますが、張りを調節する事は出来ません。松脂を塗れば演奏できます。
でも、とても可愛らしい音しか出ません。
本物顔負けのフェルト内張りの本格仕上げです。
遊び心で、演奏出来るように、改造して見ては如何ですか。
工房ミネハラ
Mineo Harada
Updated:2011/4/17