工房ミネハラ ならではの 安心セットアップ
お求め頂いたチェロを、何時までも調子良く演奏戴くために
楽器を愛し、音楽を愛する方へ こんなに安い楽器は、”弾けないのでは?”と
疑問を持たれる方は沢山おられると思います。 こちらをご覧下さい。 この、ドイツ、カールヘフナー社のアンフェンガーチェロは、ドイツから輸入した物を、大阪の丸一商店さんで、ショップアジャストメントして皆様にお届けしているものです。
海外のインターネットサイトで販売されている楽器でも、Shop Adjusted と表示されているのが常識です。 注意してご覧になってみて下さい。 手作り楽器の工房ミネハラ は、
弦楽器の手作り楽器の工房 です。 ですから、HOSCO
Cello,Violin, Bass なども、問屋さんから入ってきた状態では、そのまま皆様にお届けできないため、 演奏に直接影響する 駒、糸巻き、ナット、指板などは、どんなにお安い楽器でも、相当の手間を掛け、全て一台毎に最良の状態になるよう完全調整済みでお届致します。 また、はじめて楽器を手にされる方でも、楽器の性能を十二分に引き出して演奏を最大限楽しんで頂けるよう、弦やテールピースなども、最大限のグレードアップをしてご提供致しております。 さらに、さまざまなオプションパーツやアクセサリー・グッズなども併せてご提供出来るよう、便利グッズなどを色々探しております。 これが 手作り楽器の工房ミネハラ から 皆様への最大のサービス と考えてやっております。 ”お店でも手に入らない、価値ある楽器をお届けしたい” これが、手作り楽器の工房ミネハラ の モットーです。 従って、HOSCO Violin , Cello, Bass は、工房ミネハラ による特別グレードアップ品ですので、HOSCO社の品番とは異なります。 |
このページでは、セットアップの幾つかの事例をご紹介して参ります。
始めてチェロを演奏する方には最も大切なポイント
ナット (上ナット、Nut)
指板の一番上で、弦が載って糸巻きの方に弦をガイドしているパーツがナットです。 このナットには、弦が通る溝が彫られていて、スムーズに弦を糸巻きの方にガイドしています。 弦がスムーズに巻きつけられていないと、チューニングが正確に出来ません。 弦が極端に曲がっていると、弦の張力が大きくなってしまい、弦が切れてしまうこともあります。
それも大切ですが、もっと大切なことは、弦の高さです。 弦と指板の間の隙間が大きく、弦が高過ぎると、弦を指で押さえるのにすごく大きな力が必要で、指が痛くて、とても演奏どころでは有りません。 また、シのフラット(B♭) など、1の指を下に開いて押さえるポジションの時、音程が狂ってしまいます。
始めてチェロを演奏する方には 第一ポジション での練習は非常に大切です。
工房ミネハラ では、 ナットは、全て削り直し、弦の高さをキチッとセットアップして降ります。 ご覧下さい。
あっ!! 弦の溝が無い!!
ご安心下さい。
もともと、このチェロが問屋さんから入って来た段階では、ナットにはちゃんと溝が彫られてあります。 でも、その状態では、弦の高さが高すぎて、到底そのままでは演奏できる物では有りません。
そこで、ナットを削り直します。 左の写真は、削り直した状態です。 元から有った溝は、全く無くなってしまっています。 これで丁度良いナットの形になります。 これから、弦の通る溝を細いヤスリで丁寧に入れます。
元から有った溝が、全く無くなってしまっている・・・と言うことは、始めは弦がすごく高い・・・と言うことです。 もし、このような状態のままのチェロが皆様に届けられている物があったとしたら・・・と考えると、ぞーっとします。
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ちゃんと弦の通る溝を付けました。 弦がスムースに通るように、綺麗に仕上げております。
弦を張ってみました。 弦がナットの溝の奥深く入ってしまわない程度の溝の深さが、最適で、弦の動きも良く、糸巻きでのチューニングもスムースに出来ます。
弦の高さも、これなら、ハーフポジションでも指が痛くならないと思いませんか。
駒・指板 ( Bridge , Fingerboard )
入荷状態の駒垂直の立ち方が逆です
足裏を削って、立ちかたを直しますが、このままでは、厚みも大きく、これでは良く鳴りません
駒の厚み、形状、弦高さの設定・・・全てをバランスよく削ってセットアップします
ナット部での弦の高さも大切ですが、 やはり、指板全体に亘って弾きやすい、しかも、張りのある音が出せる弦の高さは、非常に大切です。
そのためには、指板が、キチット正しい形状にあることが必要です。 指板の正しい形状に就いては、こちらでご紹介しておりますので、ご覧下さい。
張りのある音を求めるには、コーニッシュを付けて調節された指板でなければなりません。
下の写真をクリックしてご覧下さい。
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定規と指板の間に、指板の真ん中辺で僅かな隙間がご覧いただけると思います。これが、コーニッシュと言われるものです。 僅かな凹みですが、駒を極端に高くしなくても、指板全体に亘って張りの有る音が出せる秘訣です。
工房ミネハラ がお届けするチェロは、全て最適なコーニッシュになるよう、指板を削って調整しております。
これを行うことにより、ハイポジションでも、弦が極端に高くならず弾きやすい高さになるよう、駒をセットアップしてお届けしております。
これからも、逐次、勘所をご紹介して参ります。
工房ミネハラ
Mineo Harada
Updated:2007/4/11