今でも続く音楽仲間・飲み友達の ご友人への贈り物が

finback2.jpg (5594 バイト)

 完成しました

 宇都宮市 木村 哲郎様

 第1作:ビオラキット VAK200-1製作報告 

 第2作:バイオリンキット VK200-1製作報告


手作り弦楽器愛好会”

このたび、木村 哲郎 様が発起人となられて、手作り弦楽器愛好会”(仮称)が始まりました。

はじめてメンバーが集まり、楽しい一晩を、晩秋の那須のロッジですごしました。

こちらをご覧下さい。


第2作:バイオリンキット VK200-1製作報告

この度、第2作のバイオリン完成のご連絡を頂きましたので、ご紹介いたします。

ワープロのお便りを頂きましたので、そのままコピーいたしました。

アイコンの写真をクリックしてご覧下さい。

木村 様 有難う御座いました。

驚くほど素晴らしい音が出た!! と伺い、大変嬉しい限りです。 丹念にお作りになった結果と思います。オイルニスも一役かっていますでしょうか?

是非、このバイオリンで室内楽を存分にお楽しみ頂きたいと思います。

いよいよ、次は材料からオリジナルを作ってください。

有難う御座いました。

■文中に有りますキット、ニス、参考文献はこちらでご紹介して降ります。

バイオリンキットVK200-1 オイルニス 参考文献 The Art of the Violin Making


第1作:ビオラキット VAK200-1製作報告

学生時代に培った友人との絆、今でも続く音楽仲間・飲み友達

全く羨ましいかぎりですね


2月から製作を始められた 宇都宮市の木村 哲郎様から、6月始めに、ホワイトビオラ完成のご連絡を頂きましたので、ご紹介します

木村 哲郎様のビオラキットVAK200-1 をドイツ・カールヘフナーからお取り寄せするのに、半年以上も掛かってしまいました。大変に申し訳有りませんでした。

原田峰雄様

平成11年6月3日

ビオラ写真送付の件

 

 ビオラはやっとニスを塗り始めたところで、まだ未完成ですが、写真を送付させて頂きます。現在、写真を焼き増ししておりますので、出来次第説明書と一緒に送付致します。写真の方は、デジタルでなくて申し訳ありません。よろしくお願い致します。

 今年の4月より、栃木県古河市にある音楽院主催の弦楽合奏団(総勢10人程度)に入団致しました。宇都宮からだと1時間半程度掛かりますが、合奏は毎月1回(第3日曜日の夜)ですので何とか参加できます。現在、第2バイオリンを担当しておりますが、皆さん上手く、ついてゆくのがやっとです。

以上、近況を報告させて頂きました。

宇都宮市 木村哲郎

木村 哲郎様からお寄せ頂いたメモには、いろいろな参考文献をご紹介頂きました。是非ご参考にして下さい。

ビオラ製作のきっかけ

 私は60歳に近いため、会社を退職した後の趣味として、バイオリンの手造りを始めたく考えておりました。しかし、バイオリンを製作するには、イタリアかドイツ辺りで修行するしか方法がないものと半ばあきらめておりました。昨年の春、学生時代のオーケストラ仲間と飲む機会があり、そこで、工房ミネハラのホームページを紹介され、以来、原田様のお世話になっております。その飲み会で、昔ビオラを弾いていた友人が現在それを持っていないことを知り、彼の為にビオラの製作にチャレンジしようと決心致しました。

 ビオラをドイツから取り寄せて頂くのに随分時間が掛かりましたが、それが私にとって大変良い結果になりました。と申しますのは、その間、手持ちのバイオリンを修理したり、ネックを交換する機会が持てたことです。

製作で苦労したこと

 ビオラは様々なサイズ(ラージ、ミドル、スモールの3種類)があり、今回利用させて頂いたビオラキットはVAK200−1(スモールサイズ)です。FホールをあけるのにFパターン図が必要なため、色々な資料を調査致しましたが相当にばらついており、どれを採用するか随分悩みました。結局、小さいサイズのものを選びました。また、力木の形状(山の高さ)も標準的なものがなく、選択するのに苦労しました。その他については、バイオリンのネックを交換したことおよび表板のひび割れ修理をしたことが経験になり、大きな問題もなく組み立てることが出来ました。あとはニスを塗るだけですが、気長にチャレンジ致します。ニスを塗った後、タップトーン(A3)がずれないことを願っております。

役立った資料

・工房Mineharaのホームページ ”より良い音を求めて”シリーズ

    基本的な注意が書かれており大変役に立っております。

Useful Measurements for Violin Makers   Henry A. Strobel著

    バイオリン、ビオラおよびチェロの詳細寸法一覧表が載っております。

Violin Making    Henry A. Strobel著

   豊富な写真を用いてバイオリンの製作を解説。バイオリンのパターン図が2枚添付されています。


写真をクリックすると大きくご覧頂けます

写真#1 力木の接着

bassbar2.jpg (9056 バイト)

写真#2 表板の接着

sndchb2.jpg (7078 バイト)

写真#3

ニス塗り前の試し演奏。現在はまあまあの音ですが、今後、弾き込んでゆけばもっともっと良い音になりそうです。

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写真#4 裏面。綺麗なとら目が付いております。

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写真#5(参考)

ネック交換後のバイオリンです。本体はドイツ製でかなり古いため新しいネックとマッチしておりませんが、満足しております。

neckbk2.jpg (6231 バイト)

写真#6(参考) 同上表面

neckft2.jpg (5250 バイト)

以上

ニス塗りを終え、完成のお便りを頂きましたので、ご紹介します。

原田峰雄様

平成11年7月1日

ビオラ写真送付の件

宇都宮市 木村哲郎

 

 何とかビオラのニス塗りが完了致しました。写真を別送致します。簡単な説明文を添付致します。また、ニス塗り時に幾つかの失敗をしてきましたので、それをまとめておきます。いずれも製作を急ぎ過ぎた為、あるいは、ちょっとした不注意による失敗です。

写真説明

  • 写真#15

finfront2.jpg (6060 バイト)

 表部。音は想像していた以上に素晴らしく、ビオラ独特の深みのある音が出ております。ビオラ演奏は初めてで、ハ音記号に慣れるのが大変です。バイオリンとは一味違った魅力があり、これから少し練習してみたいと思います。

  • 写真#16

finback2.jpg (5594 バイト)

裏部。トラ目模様が綺麗なのですが、写真ではそれが再現できず残念です。

 

ビオラのニス塗り時の失敗

  • 色付けが終わり、カバーニス塗りも順調に進んでいたのですが、ネックの根元を着色する際、知らないうちにカラーニスが表板に流れ込み、幅5mm、長さ100mm程度の斑を作ってしまいました。この時慌ててしまい、咄嗟にそのニスを拭き取ろうとしたのがまた大失敗で、その近辺のニスがむちゃくちゃになってしまいました。この部分を修復するのにかなりの日数が掛かりましたが、今でもその部分の痕跡が消えず、他の部分に比べて色が異なっております。
  • 最初のうちは注意しながらニス塗りをしておりましたが、だんだん慣れてくると注意が散漫になり失敗してしまいました。表板のニス塗りの際、裏板にニスを塗ったのを忘れてセータに触れてしまい、毛糸が裏板にべったりくっ付いてしまいました。この時は慌てず、ニスを十分に乾燥させてから、サンドペーパで毛糸を取り去りました。
  • ニス塗りの前に表板および裏板の表面を滑らかに仕上げたつもりでしたが、凹凸を完全に取りきれず、ニスを塗り終わった後もかなり痘痕ができてしまいました。あと2、3回カバーニスを塗れば多少は良くなるかもしれませんが、当面、この程度で止めておきたいと思います。また、刷毛の縦縞がまだ消えておらず、これから時間を掛けて少しづつ磨いてゆきたいと思います。

以上

木村 様 有難う御座いました。

素晴らしい出来映えと思います。「素晴らしい音が出た」と言うのは、何はさておいても、ご苦労の甲斐が有ったものと、私も嬉しい限りです。

是非、またの機会にお役に立てばと思って居りますので、宜しくお願い申し上げます。

 

木村 様とご連絡をとりたい方は、下記にご連絡下さい。

  木村哲郎


このホームページでご紹介しております製作キットは、初めての方でも容易に本物のバイオリン・ビオラ・チェロなどを製作して頂けるものです。是非多くの方々に弦楽器製作の楽しさを味わって頂きたいと考えております。

製作キットのお求めはここをご覧下さい。

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工房ミネハラ
Mineo Harada

Updated:2000/6/5