糸巻の製作 |

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糸巻の材料と質
糸巻の材料は、黒檀、紫檀、ローズウッド、マホガニー、つげ、など各種有ります。特に安いものはプラスチック製も有ります。
堅い木である事がもっとも重要です。 |
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糸巻の合わせ方 糸巻は1/30のテーパーで、穴にしっくりと嵌まる事が最も重要です。
糸巻の径と糸巻箱の穴を加工する専用の道具を用いる事が早道です。 |
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専用の道具・付属品類
糸巻の径を1/30のテーパーに削る鉛筆削りの大きいようなペグシェーパー、糸巻箱の穴を加工するペグリーマーを対として使用します。ペグリーマーのテーパーに合わせて、ペグシェーパーの刃の角度を調節して使用します。 ルーターは、糸巻穴の入り口の面を取る時に使用しますが、無くても出来ます。
コンポジットは、弦を張った時に、糸巻がスムーズに回転し、ピタッと止まるために糸巻に塗るもので、口紅のような形の容器に入っています。 |
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糸巻の合わせ方 糸巻の出っ張り量は巻きやすさに影響します。左記は標準的な寸法です。
糸巻の先端は、糸巻箱の外側表面から約1mm弱中へおさめて先端をカットし奇麗に仕上げます。 |
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弦を通す穴 弦を通す穴は、約1.5mmの径の穴を糸巻箱の中心よりそれぞれ外側にあけます。垂直にあける事が大切です。 |
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糸巻の位置
キットから製作する場合は、糸巻穴は既にあいていますが、修理など行う時の参考にして下さい。
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糸巻穴の修理:万が一の時のために |
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糸巻穴の修理
★糸巻穴を大きくし過ぎてしまった時
★糸巻穴に割れが入ってしまった時
★糸巻と穴が合わなくなってしまった時
などに糸巻穴に木を埋めて、新しく糸巻穴を加工し直します。 埋める木は、糸巻と同質の物が良く、楓か、つげが用いられます。 |
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オールドの糸巻穴の修理の例 Andrea Amati
のスクロールです。2回も修理が施されています。 |
少し調子良くなりましたか? |