魂柱の製作 |
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魂柱の材料と質
魂柱の材料は少なくとも2−3年良くねかせた松材を使用します。年輪の細かい方が質の良いものです。
太さは、4/4サイズの場合は、6.2mm程度の物を使用します。 |
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魂柱の合わせ方 魂柱の木目は、表板の正目に直角にします。 |
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魂柱の長さ
弦を張らない状態で倒れない位にピッタリした長さに切断します。両端部は表板、裏板のアーチに倣うように斜めに削ります。
魂柱は、垂直に立てます。
楽器の中の見えない部分の寸法を測るために、サウンドポストキャリパー(写真)が市販されています。 |
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魂柱の立て方 魂柱を立てるために、魂柱立てを使用します。楽器の中を覗くために歯医者さんが使用するのぞき鏡も使用します。 |
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魂柱立ての先端を鋭く尖らせて、そこに魂柱を木目に沿って突き刺します。この状態でf孔から挿入して立てます。このページのトップの写真をご覧ください。 斜めに、僅かに突っ張った段階で魂柱立て抜きとって、反対側の引掛けで、魂柱を所定の位置に動かして固定します。
f孔の縁を傷つけないように、魂柱立てにビニールテープを巻いておくと良いです。 |
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魂柱の取り出し方
魂柱は、何度となく倒れてしまいます。その度に、楽器を逆さまにしてf孔から転がして取り出します。
こんな面倒な事をしなくても、簡単に取り出すための魂柱を挟んで取り出す工具も市販されています。 |
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魂柱の立ち方の確認 エンドピンを抜いて、その穴から立ち方を確認します。 |
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魂柱の位置 通常は、駒の足の端から2−3mmの位置に立てます。 |
魂柱の調整:いよいよ良い音への調整です |
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魂柱と駒の位置の調整 ★高音が出にくい
魂柱の足元を、指板側あるいは横板側に寄せる。
★高音が鳴らない
魂柱の頭を、横板側に寄せる。
★低音が鳴らない
魂柱を太目の物に交換する。魂柱の頭を表板の中心線側にずらす。
★柔らかい音がほしい
駒と魂柱の距離を離す。
★かたい音がほしい
駒と魂柱の距離を近づける。
★夏場鳴らなくなる
駒と魂柱の距離を近づけるか、横板側に近づけて、テンションを増す。。 |
少し良い音になりましたか? |