本物の材料を使用してミニチュアチェロを作っていますので、ニスも本物のニスを塗って仕上げることとしました。 ニス塗で最も重要な段階は、下地処理です。 後から塗るニスが浸みこまないうに確実な下地処理をしておくと、そのあとのニス塗は大変きれいに仕上がります。 また、材料自身の美しさである木目や虎目が浮き出るようにすためにも、下地処理は大切です。 そこで、こちらでご紹介しているオイルニスセットプロ #IDVS-1を塗ることとしました。 左の写真は、Imprimatura Dorata #ID-1 の PRIMER を2回塗った状態です。 |
PRIMER が乾燥後、SEALER を2回塗りました。 天日に当てて乾燥させている状態です。 SEALER を塗ると、PRIMER を塗った木目と虎目がくっきりと表れてきます。 この後、ニスを塗ります。 |
ニスは オイルニスセットプロ #IDVS-1 の着色塗り(golden-yellow)・上塗り用の2種類のオイルニスを塗りました。 はじめに、透明な上塗りニスをグランドニスとして塗ります。 4回塗りました。 ニスの乾燥を速めるために、乾燥促進剤の Siccative (シッカチーフ) をほんの僅か添加して塗りました。 このオイルニスは、意外に乾燥が速く、朝塗ると、夕方にはべとつかない程度に乾燥し、翌日には次の層が塗れますので、ニス塗の作業は大変はかどりました。 ニス塗りで注意した点は、作業が冬場の寒い時期でしたので、ニスを塗る前に、楽器自身と、ニスをホットカーペットの上に暫く置いて、人肌程度の暖かさになった状態で塗りました。 こうしたことで、ニスの流動性が向上し、ニス塗りで起こりがちな "刷毛跡の筋"などが殆どなく、綺麗に塗れました。 参考として、ニスはオイルニスうすめ液(Balsam Turpentine)で薄めずに塗りました。 |
■ ホワイトチェロを作る ■ ニス塗り ■ パーツを作る ■ 弓を作る ■ ハードケースを作る ■ ミニチュアチェロ完成
フロントページ |