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anime ミニチュアチェロを作る その(2) ニス塗り

このミニチュアチェロは飾り物だけではないのだ・・・だったら、本物と同じニスを塗ろう・・・


オイルニスセットプロ #IDVS-1

下地処理




本物の材料を使用してミニチュアチェロを作っていますので、ニスも本物のニスを塗って仕上げることとしました。

ニス塗で最も重要な段階は、下地処理です。 後から塗るニスが浸みこまないうに確実な下地処理をしておくと、そのあとのニス塗は大変きれいに仕上がります。

また、材料自身の美しさである木目や虎目が浮き出るようにすためにも、下地処理は大切です。

そこで、こちらでご紹介しているオイルニスセットプロ #IDVS-1を塗ることとしました。

左の写真は、Imprimatura Dorata #ID-1 PRIMER を2回塗った状態です。





PRIMER が乾燥後、SEALER を2回塗りました。 天日に当てて乾燥させている状態です。

SEALER を塗ると、PRIMER を塗った木目と虎目がくっきりと表れてきます。

この後、ニスを塗ります。




ニス塗り

ニスは オイルニスセットプロ #IDVS-1 の着色塗り(golden-yellow)・上塗り用の2種類のオイルニスを塗りました。

はじめに、透明な上塗りニスをグランドニスとして塗ります。 4回塗りました。

ニスの乾燥を速めるために、乾燥促進剤の Siccative (シッカチーフ) をほんの僅か添加して塗りました。

このオイルニスは、意外に乾燥が速く、朝塗ると、夕方にはべとつかない程度に乾燥し、翌日には次の層が塗れますので、ニス塗の作業は大変はかどりました。

ニス塗りで注意した点は、作業が冬場の寒い時期でしたので、ニスを塗る前に、楽器自身と、ニスをホットカーペットの上に暫く置いて、人肌程度の暖かさになった状態で塗りました。 こうしたことで、ニスの流動性が向上し、ニス塗りで起こりがちな "刷毛跡の筋"などが殆どなく、綺麗に塗れました。

参考として、ニスはオイルニスうすめ液(Balsam Turpentine)で薄めずに塗りました。

次に、着色塗り(golden-yellow)を5回塗りました。 これで、イタリアンのようなゴールデンイエローの綺麗な色合いが出てきました。 最後に、再び上塗り用の透明オイルニスを4回塗りました。 ニスは、合計 13回塗ったことになります。 上の写真は、その状態です。

その後、トリポリ(磨き粉)とポリッシュオイルで表面を僅かに磨いて仕上げました。 下の写真がその状態です。




ニス塗は、まずまずの満足な仕上りです。

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工房ミネハラ
Mineo Harada

First Updated:2011/2/12