松戸市  和田 常行様 バイオリン製作

まだまだ、和田さんの挑戦は続いています。

もはや、アマチャアの域では有りません

(MP3) V-Kit-1 完成した、素晴らしいバイオリンの音をお聴き下さい。


手作り弦楽器愛好会” (第2回ミーティング)

2001年5月4-5日 千葉県松戸市の和田さんのお宅で、 手作り弦楽器愛好会” 第2回ミーティング がありました。

今回は、宇都宮市の木村哲郎さん と 私・工房ミネハラ(原田)の3人が集まり、製作談義に花を咲かせました。

 和田さんのお宅を訪ねてびっくりしたのは、この図面です。

 さすが、自動車メーカーのエンジニヤ育ち。 原寸大の詳細な図面がドラフターの上で描かれていました。 今では、バイオリンキットからではなく、良質のスプルース、虎目の良く出たメイプルから、全て削り出しでの製作が続いていました。 昨年秋の弦楽器フェアには、準会員として出品されたそうです。

 出品作品は、ご来場の方々から大変良い評価を得られたようで、新作バイオリンの製作依頼も有ったとのことです。

 今回は、最近の新作バイオリン 2本が完成していました。 2月に、お便り頂いたように(下記)Imprimtura Dorata で下地処理され、オイルニスで仕上たバイオリンです。

 ご覧下さい。

 まさに、クレモナバイオリンの再現 のような、素晴らしい 美しい仕上がりでした。 音も、明るい・澄んだ音色でした。

 早速、木村さん(左)とのデュエットを聴かせて頂きました。 また、次回のミーティングが楽しみです。 皆様のご参加をお待ちしております。


2001/2/22 に頂いたメールをご紹介しました。 このバイオリンの完成した物が、上でご紹介した2本のバイオリンです。

手造り楽器愛好会の和田常行です。

Imprimtura Dorata を塗ってみました。 

まだ色ニス前ですが、すばらしい色合いです。

2本に時間差をつけて塗ってみましたので比べてみて下さい。
右は塗布直後、
左は日光乾燥14日後、クリア1回塗りの状態です。(雪、曇りがちでした)

うすめ液はアルコール、テレピン油の両方試しましたが濁りがひどく、塗れる状態でないので、少しシンナーを混ぜて使用しました。

 

このメールを頂いた時は、 「クレモナのバイオリンに劣らない、素晴らしいバイオリンが出来ると思います。楽しみにしております」とご返事しました。

和田さん 有難う御座いました。

クレモナバイオリンを再現させる、Imprimtura Dorata は、こちらでご紹介しております。


 


右から2人目が和田 常行さん

手作り弦楽器愛好会”  

1999年11月、はじめてメンバーが集まり、楽しい一晩を、晩秋の那須のロッジですごしました。 こちらをご覧下さい。

今回は、第2回ミーティング でした。

このミーティングに参加されたい方は、和田 常行さんまでご連絡をおとり下さい。

 



reqtr2.jpg (2780 バイト)バイオリン製作記 バイオリンキット V-Kit-1 処女作

和田 常行様から、こんな素晴らしいメッセージを頂きました。

工房ミネハラ
原田 峰雄 様

 先週日曜日にキットを受け取りました。この度はいろいろご配慮を頂きありがとうございました。

 品物は私の期待していたレベルより良く、特に、裏板、表板は削り出し品であったのでとても喜んでおります。ネック、指板、駒など重要な部品は材質、作りも良く、ボックスウッドのペグやテールピースは初心者にとって憧れの部品だと思います。

 これで20,000円は信じられない価格です。原田様のご尽力の成果と思っております。

 さて、進捗の方ですが、今週はキャリパーゲージの製作でほとんど費やしてしまいました。ホームセンターで部品を探すしかないのですが、アングル形状の鉄板2枚でコの字のフレームをつくり、安物のノギスを逆さまに取り付けてつくりました。0.1mmまで測れます。

 昨晩は夜中まで熱中し表板をほぼ削ってしまいました。肉厚の設定ですが、いろいろ資料を調べるうちだんだんバイオリンの発音メカニズムが分かってきました。
特に低域は弦の横の振動を駒で魂柱を支点に回転運動に変え、表板は多分、上下というより回転運動をし、エフ孔はあの配置により板を動きやすくしているのだと思います。
そうすると、バスバーや肉厚設定の方向が見えてきます。木材が高級品でなくても、個々の最適な振動特性に設定できれば良い音が出るはずだと考えています。能書きばかりで申し訳ありませんでした。

 でもどんな音が出るのかとても楽しみです。ふだんは仕事で帰りは毎晩12時ごろ、土日はバイオリンのレッスンもありますし、いつ完成できるか分かりませんがゆっくりと意思もいれて作ってみるつもりです。

 それから、ホームページの駒、魂柱、糸巻の内容とても参考になりました。

これからも楽しみにしております。
まずは、お礼とご報告まで。

1998.3.21  和田 常行

和田様はデジカメまで買われて、製作記録を送ってくださいます

工房 ミネハラ
原田 峰雄 様

omote1.jpg (4514 バイト)いつもお世話になります。製作状況の画像をお送ってみます。

本日、このためにデジカメを買ってきました。まだ使いこなしてなくてすいません。

画像では読み取れないと思いますが、裏側には肉厚を細かく書き込んであります。

表板; 重量70g、固有振動 E♭
裏板+側板;重量190g、固有振動 G

cariper1.jpg (4336 バイト)これは、和田様が自作されたキャリパー(板厚の測定器)です。

L金具2つで、コの字を作り、先端にノギスを取り付けたものです。

0.1mmの精度で測定できるそうですので、素晴らしいアイディアですね。

(工房ミネハラ解説)

1998.5.9 和田 常行

ジクソーを買われて、クランプを自作されました

工房 ミネハラ
原田 峰雄 様

clump.jpg (6976 バイト)了解しました。これで進めてみます。

今、表板を接着するためのクランプを製作中です。今度はジグソーを買ってきました。でも、なかなかうまくできていて家内は、バイオリンより売れそうだとほめてくれました?

うまくいきましたらまたご連絡します。いろいろありがとうございました。


1998.5.16 和田 常行

このクランプも素晴らしいと思いました。でも、後からこんなコメントが参りました。

写真の赤く見えるものは、10円玉にクッションを貼ったもので、本付け時に、クランプ位置は直したのですが、締めすぎてすこし表板がへこんでしまいました。指板で見えない部分なので、まあいいかと思ってます。

> コーナー先端を締め付けると、割れてしまう事が有りますので、もし、逃がしていな い場合は、逃がした方が良いと思います。

この部分はこのまま締めてしまいまして、確認したのですが、幸い割れてませんでした。当て面には幅8mm、厚さ1mmのコルクを貼ってあるので大丈夫だったようです。

胴が完成し、いよいよネックの仕込みです

工房ミネハラ
原田 峰雄 様

3parts1.jpg (4991 バイト)いつも、ご指導ありがとうございます。

黒檀の指板、和田の分もお願いします。上ナットが別の場合、これも合わせて注文します。V-Kit-1 で完成させたい反面、黒檀にしたいとも思っていました。

ネックの接着は、実は待ちきれず指板なしでやってしまったのですが、幸い、上下は駒位置で27mmぴったり、左右のずれは1mm弱でした。

胴及びネックの接着後の固有振動音はE になりました。少し低めですが、とても良く響き、深い音がします。良い音が出そうな気がしてとても楽しみです。

本日は以上です。

1998.5.25 和田 常行

魂柱立ては難しいですね

工房ミネハラ
原田 峰雄 様

今日、試しに魂柱をたててみようとしたのですが、何回やってもうまくいきません。途中でぽろっと落ちてしまうのです。その度にひっくり返して貯金箱あさりです。魂柱立てのとがらせ方にコツがあるのでしょうか?うまいやり方がありましたら教えて下さい。

ホームページの「より良い音を求めて」は、私の製作進度にあっていてとても参考になってます。そろそろ、塗装のノウハウが欲しいのですが、、、。

期待してます。

1998.5.27 和田 常行

 

和田 常行 様

魂柱立ての先端は、切り出しナイフの先のように鋭く削る必要があります。刺す位置や角度で立てやすくなると思いますが、少し練習がいると思います。

注意事項:
余り長過ぎる魂柱を弦を張らない状態で立てておくと、表板に圧力が加わったままになり、表板が剥がれる危険性があります。魂柱はいよいよ弦を張る前に立てる方が良いでしょう。

魂柱、駒その他のグレードアップパーツもホームページで紹介を始めました。ご覧下さい。

魂柱を取り出す、良い方法をお教えしましょう。

f字孔から楽に入る程度の太さの、20cm位の棒の先端に穴をあけ、その穴に0.1−0.2mmくらいの柔らかい真鍮の針金を先端を輪になるように通して、針金の反対側に引っ張るためのツマミをつけておきます。先端の針金の輪を倒れた魂柱に嵌め、ツマミを引っ張れば、魂柱が針金に縛られて、簡単に取れませんか。お試しください。これで、貯金箱あさりをしなくて済むと思います。

それでは、また。
工房ミネハラ
原田峰雄

すばらしいホワイトバイオリンが出来てきています。完成が待ち遠しいですね。

和田様はグレードアップパーツを使用され、指板、ナット、サドルを黒檀製に変えられました。

工房ミネハラ
原田 峰雄 様

Click Photo

pair2.jpg (5284 バイト)ホワイトバイオリンができました。重量は顎当て込みで480gです。

まだ弦もありあわせの古いもので、バランスが今一つですが高音がなめらかで雑音の少ない美しい音がします。この状態で昨日レッスンに持ち込み先生にも演奏してもらったところ、とてもやさしい音色がするとほめてくださいました。

あとで、テープダウンして送りますので聴いてみて下さい。

これからニスを塗ってどのように音が変化するか比べてみたいと思います。

1998.6.7 和田 常行

かわいらしい、小さなバイオリンは何でしょうか。

暫くニス塗りに時間がかかりましたが、いよいよ完成されました。

工房ミネハラ
原田 峰雄 様

V-Kit-1 が完成しました。

モデル名 : REIKO
完成重量 : 445g (弦、ペグ含む)   : 490g (顎あて付)

音色はニス塗りまえに比べると少し落ち着いてきて、特に高音は甘く、滑らかで、雑音が少ない、すばらしい音です。

キットの価格はスクールクラスですが、音色はとんでもない。低価格品に有りがちな、表面的なものとは全く違う次元のものです。

欲を言えば、もう一息、低音の力感が欲しいところですが、今後、さらに調整をしてみたいと思います。

初めて作ったバイオリンですが、原田様の親切なご指導のおかげで、とても良いものができました。
長いあいだ、本当にありがとうございました。

外観、音色、きず、まで、私の宝物です。

次は材料から削り出して、次女、三女のモデルを作るつもりです。今後ともよろしくお願いいたします。

1998.8.26 和田 常行

reqtr2.jpg (2780 バイト) refront2.jpg (4694 バイト) rerear2.jpg (4292 バイト) rescrol2.jpg (2537 バイト)

録音テープが届きました。あまり長い時間はお聴き頂けませんが、ご紹介致します。

工房ミネハラ
原田 峰雄 様

 この度は、お世話になりました。

今日、V-Kit-1を先生に試奏して頂きましたので、参考に送ります。聴いてみてください。

 あれから、駒をAUBERTに交換し、魂柱の位置を調整してみました。とても弾きやすく、現在持っている13万円のものよりいい音だと、みんな言ってくれます。

 贅沢とは思いますが、
余韻のバランス(D線が長く、A線が短い)と低音の力強さと高音のキレ が欲しいのですが、、、。
少し、表板を削り過ぎたかもしれません。
もしさらに調整できることがありましたら、アドバイスを頂けましたら有難いです。

11月1日に東京で弦楽器フェアがありますが、原田様は行かれる予定はありますか?
もし、お会いできたらうれしいです。

1998.9.6 和田 常行

お聴き下さい


MP3 19.34sec, 22KHz, 16 Bit, Mono (95KB)


現在、松戸市にお住まいの和田様の製作状況をご紹介致しました。素晴らしい、バイオリンが次々と出来上がっています。

和田様、製作記録をお寄せ下さいまして、有難う御座いました。

和田様とご連絡をとりたい方は、下記にご連絡下さい。

  和田 常行:lu5t-wdアットasahi-net.or.jp

このホームページでご紹介しておりますバイオリン製作キットは、初めての方でも容易に本物のバイオリンを製作して頂けるものです。是非多くの方々にバイオリン製作の楽しさを味わって頂きたいと考えております。

バイオリン製作キットのお求めはここをご覧下さい。

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工房ミネハラ
Mineo Harada

Updated:2005/10/1