Violin
Kit を製作するのに必要な道具や材料には★印を着けて有ります。 ★★:必要
★:有ると便利
木工用接着剤:
速乾性のものが作業がしやすいと思います。
Musicmaker's
Kits の製作キットや、Guitar Kits の組立てには、木工用接着剤を使用します。
ただし、通常の白色の木工用ボンドではなく、木の性質に良くなじむ下記の木工用接着剤を使用することが必要です。
この木工用接着剤は、力を受ける木部の変形に伴って、強力な接着力を維持しながら変形してくれる素晴らしい接着剤です。乾燥も速く、30分で加工作業が出来ます。

アメリカの Franklin
International 社の商品名
Titebond は楽器製作には大変良い木工用接着剤です。
後で、外す必要のない構造の接着には、この接着剤が強度も強く、最適です。
手に入り難い方のために、工房ミネハラ
でお求め頂けます。
450g容器入り Titebond \1,680 円
(税込) こちらでお申し込み下さい。
取扱終了

接着力も向上し、耐水性にも優れた新商品 Titebond
V Ultimate
仕様では、屋外でも使用可・・・とあります。
450g容器入り Titebond
V Ultimate \1,980 円
(税込)
取扱終了
こちらでお申し込み下さい。
バイオリン、ギターの組立に最適
・・・液体ニカワ
アメリカのFranklin
International 社の商品名
Titebond
のもう一つの良い木工用接着剤をご紹介します。
こちらは、東急ハンズでは手にはいらないかも知れません。
Titebond Liquid Hide Glue 液体ニカワ 230g容器入り \3,240
円 (税込)
こちらでお申し込み下さい。
この木工用接着剤は、にかわ
と同じ性質を持つ接着剤で、接着された部分に熱を加える事によって、後で接着を外す事が出来ます。 (ホットナイフという、薄い金属のヘラを暖めて、接着面を熱して外します)
(にかわ
のように、お湯では外す事は出来ません)
バイオリンやギターのブロックのように、接着剤が染み込み易い材料の場合、たっぷり塗って接着すると、大変強い接着強度がえられます(接着実験結果をご参照下さい)。
また、下でご紹介している にかわ のように、湯煎する必要が無く、常温で液体です。 塗った部分の粘度がすぐに高くなってしまう事が無いので、接着作業を焦って進める必要が有りません。そのため、乾燥時間は、一晩程度必要です。(Slow
Set)
接着実験結果
左の写真は、接着剤が染み込み易い木の木端にたっぷり塗って、平面を接着して後、一晩乾燥後、強力な力を加えて引き剥がした実験です。
接着面から剥がれず、平面の木の繊維から剥離しています。 それだけ、接着力が強力だと言うことが分かりました。
にかわ : ★★Violin,Cello などバイオリン属楽器の表板・裏板・ネックなどの接着には、伝統的に
にかわ を使用します。
にかわ:丸い粒状の良質のものを使用します。
必要な方は、こちらをご覧下さい。
★★鉄板焼きやホットケーキを作る時に使用するホットプレートの上に、なべを置きお湯を沸かします。
小さなびん(ヨーグルトのあきビンなど)ににかわを入れ、それがちょうど隠れる位の水を注ぎ一晩置きます。見違える程大きく膨らみます。次にそれがちょうど隠れる位の水をさらに注ぎ、左図のようにお湯の中にビンをいれてにかわを溶かします。
にかわは筆で塗ります。筆ににかわを付けた時、「ぽたー」と垂れるくらいが適当な濃さです。濃すぎる場合は水を加え、薄すぎる場合はにかわを足してください。
バイオリンの組立には、是非
にかわ をお試し下さい。
ヒント:にかわや木工用接着剤のはみ出したものは必ず奇麗に丁寧に取り除いてください。塗装がうまく載らなくなってしまいます。
にかわの場合は、はみ出した部分をお湯を付けた筆で奇麗に拭き取ります。乾燥後サンドペーパーなどで仕上げます。

ボンドなど木工用接着剤の場合は、はみ出した部分を濡れた雑巾で丁寧に拭き取ります。乾燥後固まった接着剤は、良く切れるカッターナイフ、ノミなどで丁寧に取り除き、サンドペーパーなどで仕上げます。
各種クランプ
★★C型クランプ:C型クランプは便利なクランプです。
★★バイオリン製作キットの場合、6p以上の開きのあるものが、10ケ程度必要です。
バイオリンの表板・裏板の接着用専用クランプは、こちらで紹介しています。
L型クランプ:大きなフレームの組立に便利なクランプです。
ハンドスクリュー
ハタ金:更に大きなフレーム(ハープフレームなど)の組立に便利なクランプです。
木工接着用のクランプとして、最も使い易い Cam Clump
は、こちらで紹介しています。
特殊クランプ:自作されると良いでしよう。 必要な方には図面を提供致します。
チェロ用バスバークランプ・胴接着用クランプ 
チェロの組立には大きなクランプが必要になります。バスバークランプや胴接着用のクランプは市販の物も購入出来ますが、自分で作る事も出来ます。
チェロサイド・ブロック用クランプ (チェロ製作キットの場合は必要ありません)
木ネジによる組立
ハープフレームなど大きなフレームの組立に、接着剤と更に木ネジを使用している場所があります。木ネジの頭を隠すために、ウッドプラグに接着剤を付けて叩き込み、面一に切断し、サンドペーパーで仕上げます。

工房ミネハラ
Mineo Harada
Updated:2021/7/9
First Updated:2005/2/17
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