Violin
Kit を製作するのに必要な道具や材料には★印を着けて有ります。 ★★:必要
★:有ると便利
サンドペーパー仕上げ(Sanding): ★★加工途中でも使用しますが、塗装前に全体を奇麗にしあげます。
サンドペーパーは空研ぎ用、布製など用途に合わせて幾つか必要です。また粗さも目的によって何番か色々用意が必要です。
木工の粗仕上げから最終仕上げまでには、#80〜#320番程度で良いでしよう。
塗装中に塗装むらを修正するには、#400〜#600番程度。ニス塗りや光沢ラッカー仕上げの最終工程には#1000〜#1500番程度が必要です。
電動サンダー:電動サンダーが有ると、仕上げも均一に早く奇麗に出来ます
デルタサンダー:細かな部分やコーナーなどの仕上げに、有ると便利なサンダーです。ハープのネックのような曲面の仕上げにも大変便利です。
 サンディングブロック:木片にサンドペーパーを巻き付けても出来ます
ヒント:サンドペーパー仕上げは、木目の方向に沿って掛ける事が重要です。そうでないとかえって傷をつけてしまいます。
陽の光にかざすと傷が良く見えます。細かな傷が無くなるまで奇麗に仕上げますと塗装が一層奇麗にしあがります。
スクレーパー仕上げ(Scraping): ★★Violin, Cello 等の塗装前の最終仕上げに有効です。曲面の仕上げにも最適です。
スクレーパー
シャープナーでエッジに鋭い刃を付けます
引っ掻くようにして細かなキズを取ります
各種スクレーパー・スクレーパーバニッシャーはこちらで紹介しています。
ニス塗り(Vanishing)
★★バイオリン製作キット用に、ニスセットが有ります。
ヒント(1):にす塗りの前には、木にニスが染み込んでしまわないよう、目止め処理を行う事が大切です。
ヒント(2):にす塗りを奇麗に仕上げるには、同じ所にすぐに刷毛を通さないことです。これをしますと必ずムラになってしまいます。
もし、ムラが出来てしまった場合は、#1000程度のサンドペーパーで丁寧に段差を取り除いて、またニスを塗ります。
ニス塗りに最適な刷毛はこちらで紹介しています。
ラッカースプレー塗装(Spraying on
Lacquer)

ヒント(1):ラッカースプレーの前には、木にラッカーが染み込んでしまわないよう、目止め剤を刷毛で塗ります。
2時間乾燥後、#400〜#600番程度のサンドペーパーで軽く磨き凹凸やつぶ跡を取り除きます。
ヒント(2):ラッカースプレーを奇麗に仕上げるには、縦・横方向に均一にスプレーする事が大切です。
”ワイプ
On バーニッシュ” (ニス) (Wipe-On
Varnish Kit)
Wipe-On Varnish Kit
目止めも一緒にしてくれる、大変賢い ニス です。 何より嬉しいことは、塗り斑は、殆ど心配ないことです。 セミグロッス・クリャーバーニッシュですので、木の本来の質感を最大限引き出してくれますし、ツヤ消しに仕上がりますので、落ち着いた質感に塗装できます。
始めに、#180
のサンドペーパーで、塗装面を綺麗に仕上げます(もっと、細かなサンドペーパーを使ってもかまいません)。 次に、キットに入っているフォームブラシで、 ニス を薄く塗ります。 乾燥後、キットに入っている
#600 のサンドペーパーで、軽く表面を磨きます。 細かな磨き粉を、キットに入っている白い拭き取りペーパー(タッククロス)で拭き取ります。
次に、キットに入っている黄色の不織布に ニス を染込ませ、木の木目方向に薄く塗ります。 それが、乾燥したら、更に数回、同じように、 ニス を塗って行きます。 このように、ニスを ”ワイプ
On” (塗りつける)
して行きますので、塗り斑にならないのです。
"手作り楽器木工の基本"
で素晴らしい楽器をご自分で製作して頂けると思います。 是非製作をお楽しみ下さい。 |

工房ミネハラ
Mineo Harada
Updated:2009/9/18
First Updated:2003/9/20
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