Magister Imprimature Dorata PRIMER 下地処理剤 ■透明液体プライマー活性剤 |
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From Nederland
英語の辞書をひいても出ていませんでしたので、苦肉の策で 「黄金の許可証」 と訳しました。
この商品は、オランダのヴィオール製作家 Koen Padding が、
中世・ルネッサンス時代のニス塗りなどの木工仕上技法を長年研究した結果、
際立つ美しさを持つオールドイタリアンバイオリンの仕上の美さは、
生の木の下地処理と、中世の基本的な仕上技法によって生まれる
という確信を得て、開発したものです。
中世の基本的な仕上技法は、アマティ が最初に自分のバイオリンを製作した頃も、まだ一般的に使われていた技法との事です。
この商品は、英国の弦楽器専門月刊誌 "The Strad" June 1999 の Products Review にも紹介されました。
工房ミネハラ では、サンプルを取寄せてテストして見ましたところ、なるほど、大変素晴らしい物でしたので
皆様にご紹介しました。
Koen Padding の商品説明をもう少し続けます。
木材、石材、キャンバスなど材料は何であれ、塗装およびニス仕上工程は、次の5段階のステップが重要です。
これらは1.下地処理 2.目止め処理 3.平滑処理 4.模様描き 5.ニス塗り が有り、何れの工程も手作業で行われて来ました。 ここで重要なことは、次の段階で何をするかによって、最も適する前処理を選択することです。
私共の検討結果では、外観上は多少の出来栄えの差異はあるにせよ、古典的バイオリンの仕上が何れをとっても素晴らしいことの所以は、仕上工程の始めの3ステップの段階において殆ど類似した材料が使用されていたためと考えられます。
Magister Varnish Products では、古典の名器が製作された当時に使用されたと考えられる組成の忠実な再現と考えられる品物を皆様にご提供する事を目指しております。
Magister Imprimature Dorata:
■下地処理および目止め処理用材
■古典的仕上工程の、始めの 1.下地処理 2.目止め処理用
■輝くゴールド色に下地を処理し、木材の表面を硬化し、汚れから守る
■気孔を埋めてしまう事無く木材の繊維を目止めする。
■アルコールニスの下にも使用出来る以上がセールストークンです。
製品説明書の一部をご紹介します
Imprimature Dorata は、ルネッサンス時代の下地処理と目止め処理法の再現です。
これらの処方は、工業、美術、工芸、様々な分野で個別の秘伝として行われて来ました。18世紀の終わり頃になって、Imprimature Dorata に含まれるような物質も含めて、様々な材料の製法が科学的な手法の導入によって製法が合理化されてしまいました。これにより、画一的で、繰り返し生産でき、しかも安い製品が作られるようになりました。白木を金色に変化させる現象は、複雑な有機化学的反応によって起きる依然未解現象のまま、合理化された生産方法の中に失われてしまいました。
その結果、“クレモナニスの秘密” などと言われるようになってしまい、それらの処方は後世に残らなくなってしまいました。
Imprimature Dorata による現象は、目止め効果と活性化下地処理と木材の中の自然の有機物コンパウンドの相互作用によって起きます。
良く成長した松の木では、冬目の年輪の中にこれらの有機物コンパウンドが多く集中しています。 従って、色の変化のは、木材の質やその均一性によって結果は多少変わってきます。
Magister Imprimature Dorata PRIMER 下地処理剤 ■透明液体プライマー活性剤 |
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■Imprimature Dorata PRIMER、SEALER は、白木を金色に着色し、松の木の冬目をオレンジ系レッドブラウンに着色します
■木の表面を硬化させ、汚れから守り、気孔を埋めてしまうこと無く木材の繊維を目止めします。
■下地処理の段階(目止め前)では、通常のニカワで接着できます。
■僅かにニカワが染み込んでいるパーフリング部や外周部も均一に着色できます。
■アルコールニス、オイルニス何れの下地塗りとしても使用出来ます。
■暖かい太陽光に数日当てると、所定のゴールデンイエロー色に変わります。(250watt/m3 を使用した乾燥キャビネットでは12-24時間)この時点で、アルコールニス或いはオイルニス塗りの準備は完了です。
■最低保存期間は5-15℃にて、12ケ月。 直射日光に当たらない事。
■通常のニス塗り作業と同等であれば、特に健康上の害は無い。(ただし、肌に触れたり、眼に入れない事。飲み込まない事。良く換気の出来る場所で作業する事。)
このテスト結果では、通常のステイン(着色染料)では得られない、素晴らしい黄金の下地着色が出来ました。スプルースの白木の部分は金色に、冬目の部分はオレンジ系レッドブラウンに、紛れも無く着色され、光沢ある塗装皮膜も出来ました。
木の堅いメイプルには、スプルースの表板よりPRIMERを1回多く塗ると良い結果となります。
これで 1.下地処理 2.目止め処理 3.平滑処理 が、確りとできました。
目止めも完璧ですので、次のニス塗りは全く楽に運ぶと考えられます。
これなら、下の写真のような、イタリアンバイオリンのニス塗りが、再現出来そうです。
貴方のバイオリン製作にも、お試しになって見ては如何でしょうか?
このような、冬目の通ったスプルースや虎目の良く出たメイプルには最適です。
透明感の中に、木目を際立って美しく浮き上がらせてくれます。