SUZUKI  M-30

SUZUKI  M-30  様

マンドリン修理明細

 下記 修理致しました。

修理部位・交換部品

数量

 

ナット交換、弦高調整、弦間隔修正 (#1弦がネック端に寄り過ぎ)

一式

 

 

 

 

ブリッジ弦高調整

一式

 

 

 

 

フレット高さ修正 (#4フレット) 、全フレット磨き

一式

 

 

 

 

チューナ点検・整備 (分解・清掃・回転調整・注油 )

一式

 

 

 

 

ペグヘッド割れ修理

一式

 

 

 

 

弦交換 (支給品 オプティマ弦 () )

一式

 

 

小 計

 

% 値引き

 

 

 

合 計

 

 修理内容補足説明

(1)    弦高調整値・ブリッジ位置調整 (オクターブ調整)            単位 : mm


No.

ナット弦高調整

(#1フレット弦高)

ブリッジ弦高調整
(#12
フレット弦高)

ブリッジ位置調整
(
ナット to ブリッジ弦長)

元の状態

調整後

元の状態

調整後

元の状態

調整後

#1

1.0

0.30

3.0

1.9

336.2

336.5

#2

1.0

0.35

3.0

2.0

339.0

339.2

#3

1.0

0.40

2.9

2.0

336.5

336.7

#4

0.9

0.45

2.8

2.0

339.5

339.2

 (2)     ナット、ブリッジとも、弦高調整が全くなされてない楽器でした。 これでは、大変弾きにくかったと思います。

     (こういう状態のものが実際に販売されていることに、いささか、腹立ちさえも覚えました。)

     ナットを交換し弦高を調整し、さらに、ブリッジの弦高調整をやり直しましたので、格段に変わったと思います

 (3)    チューナ(糸巻き)が堅く、回しにくかったので、分解・修理を行いました。
    ところが、チューナを外してみたところ、
止めネジの部分に「割れ」がありました。
    これは、当初、ネジを締め付けた際に出来たものと思われます。 将来を考えると、このまま放置するわけにも行かないので、接着・修理を行いました。


画像をクリッリすると大きくご覧いただけます。




 弦溝の位置やその間隔も不揃いなので、ナットは右の画像のように、新しいものに作り替えました。




 ブリッジは、オクターブ調整のされた形状に作られてはいましたが、弦高の調整が全くされてなく、これじゃぁ指が痛くて弾けない楽器だったと思います。 これが、量産の楽器の宿命かもしれません。

 幸い、ネックの状態は良い楽器でしたので、弦高を低く設定でき、弾き易さは大幅に改善されたと思います。


 Gear Tuner 点検・整備

 チューニングがスムーズに行えるように、分解・調整・注油などの点検・整備を行いました。


 Gear Tuner を外してみてびっくりしました。

 ネジ部に割れ
がありました。 これば、この楽器が作られた時点で、ネジを締め付けた際に出来たものと思われます。

 将来を考えると、このまま放置するわけにも行かないので、接着・修理を行いました。



 
Gear Tuner
をネジ止めしても、割れが再び起こらないないように、隠しネジを使い接着を確実なものとしました。


After

 4弦ともきちっとした位置になりました。


After

 弦高も低くなったので、弾き易い楽器に変身できたと思います。

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Updated:2023/3/25