はじめに、このサウンドをお聴きください。
 

A

B

あっと言うまで、良く分からなかったと思いますが、下の  A major  の コード音を弾いています。

 



 

二つのサウンド、いずれも、本来あるべきピッチの音から、ほんの僅か  ピッチが狂った  状態で弾いています。

二番目のサウンド(B)の方は、もう一度聴けば、はっきりとした可笑しさが分かると思います。

このページではコードサウンド の響きの状態を、目で見て分かるように ビデオ も含めてご紹介します。


コードサウンド の響きの違いは、前のページでご説明した、各弦の出している音や、その 倍音 のピッチの狂い方によって違いが現れます。

下に示した 4つの写真 (クリックすると拡大表示します) は、各弦の出している音と、その 倍音 の関係を計測したデータです。


 

各弦ともに、綺麗な音で鳴っていますし、また、倍音 も、とても良く出ています。 このギターは、こちらでご紹介している、大変作りの良いギターです。

 MTS  インストールされている状態ですので、冒頭にご紹介した二つのサウンドは、いずれも、開放弦のピッチを僅かにずらして、疑似的に  ピッチが狂った  状態をシミュレートしています。

上の写真の、 周波数分析  と表示されているウインドウの、縦に尖った山の部分が、各弦の出している音・・・基本音 と、その 倍音 です。


では、次に、基本音 と、その 倍音 について、詳しく見てみましょう。

下の表に示した 倍音 の振動数は、各弦が 平均律で、ぴったり合った状態にチューニングされた時のものを示しています。

青の太字が、各弦の基本音赤の太字が、各弦の倍音の振動数を示しています。

 

基本音 と、その 倍音 の振動数  単位:Hz   (1KHz 以上は省略)

        440         880  
      329.63     659.26       988.89
    277.18     554.36     831.54    
110 220   330 440 550 660 770   880 990

 

倍音 の振動数は、基本音の2倍 3倍 4倍 5倍・・・という、整数倍になっています。

この数値と、上に示した 4つの写真 (クリックすると拡大表示します) の振動数を見比べてみてください。
 

 

で示したセルの数値は、ぴったり同じ数値もありますが、ほんの僅かに違った値のところが幾つかあります。 これは、平均律チューニングされ楽器の宿命で、それらを全く同じ値にする事は出来ません。 ここでは、その、ほんの僅かな違い は、問題にはしません。 ギターのチューニングがぴったり合った場合は、この程度の差があっても、同じ数値として考えて問題ありません。

しかし、

 押弦によって 、各音のピッチが、狂う  ような場合・・・すなわち、 MTS  の  インストールされていないギター  の場合、 各弦の基本音が狂ってしまう事は勿論、これらの音の倍音 の振動数は、基本音の狂いの 2倍 3倍 4倍 5倍・・・と、大きく狂ってしまうので、コードの響きに大きな問題を引き起こします。 下で詳しくご説明します。

 

また、

 

で示したセルの数値は、 結構大きな差があるように見えます。 これが、平均律チューニングされ楽器の宿命・・・と言えるでしょう。


ここで重要な事は、5弦で弾いている A の音の 倍音 は、上の3本の弦が出している基本音 や、その 倍音 の振動数と同じものが殆ど・・・という事です。

これは、前のページですでにご説明済みです。 すなわち、コードと云うのは、ベース音倍音 の上に、他の弦の音を重ねて作られている・・・という事なのです。

 

4本の弦を同時に弾いて、「ジャラン」とコードを弾いた時は、下の図のような振動数が含まれた音が鳴ります。

 

前のページでもご説明しましたが、

 MTS  の  インストールされていないギター  の場合、 押弦によって 、各音のピッチは、必ず僅かに狂います。

そのような場合は、 弦をフレットに押さえて  鳴らされた音と、ベース音「倍音」として鳴っている音は、 ピッチが僅かにずれてしまい 、各音がぶつかり合って、綺麗な響きを作って呉れなくなってしまうのです。 これが、コード(和音) が濁ってしまう原因なのです。


では、冒頭にお聴き頂いた 二つのサウンドは、どのような状態のものだったのか、ビデオ も含めてご覧ください。 スタートボタンを押して、ご覧ください。

 

A

これは、#1,#2,#3弦が、僅かに 数セント ピッチが上がってしまった状態です。 #5弦は、開放弦なので、正しいピッチの音です。
通常のギターは、このような状態が普通です。

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右側の  周波数分析  と表示されているウインドウの、縦に尖った山の部分を注意してご覧ください。

終わりの方で、「ジャラン」とコードを弾いた瞬間、倍音 は、鋭く出ていますので、綺麗に鳴っているようですが、余韻になるに従って、小刻みに震えながら減衰してゆく倍音が見られます。 これは、上の 倍音 の表で示した 各弦の音の ピッチが僅かにずれてしまっているので 各音がぶつかり合って、綺麗な響きがなくなり、小刻みな唸り が目立つようになったと考えます。 サウンドを、ヘッドフォンなどで注意してお聴きになると、良く分かります。

特に、

 

の音のぶつかり合いが目立ってきて、僅かな 唸り が感じられます。

上の 倍音 の表で、277.18 Hz より、低い振動数の音は、互いにぶつかり合う音 がないので、小刻みな震えなども全く無く、綺麗に減衰していっています。 


B

これは、#1,#2,#3弦は、ぴったり合ったピッチですが、 ベース音 のピッチが数セント 上がってしまった状態です。

ベース音 A が、#5弦でなく、#6弦で押さえた時などは、このような状態があります。、
通常のギターでは、このような状態も普通です。

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ベース音 A が、数セント上がってしまった状態ですが、これは大変大きな影響があります。 

上でもご説明しましたが、

5弦で弾いている A の音の 倍音 は、上の3本の弦が出している基本音 や、その 倍音 の振動数と同じものが殆ど・・・という事です。

すなわち、コードと云うのは、ベース音倍音 の上に、他の弦の音を重ねて作られている・・・という事なのです。

すなわち、ベース音 となる音のピッチが狂うと、上に、いかに正しいピッチの音が乗ったとしたも、コードの音は こんなにも極端に崩れてしまうのです。

小刻みに震えながら減衰してゆく倍音の他に、ゆさゆさと、大きく揺れながら減衰してゆく倍音、 これが、唸り となって濁らせているのです。

この例の場合も、277.18 Hz より、低い振動数の音は、互いにぶつかり合う音 がないので、小刻みな震えなども全く無く、綺麗に減衰していっています。 

 


 MTS  インストールギターでは、どのようになっているでしょうか。

 

C

これは、こちらでご紹介してい るように MTS  がインストールされている状態ですので、開放弦を正確なピッチに合わせて弾いた状態です。

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 MTS
 インストールギター ギターでは、 弦がフレットに押さえて  鳴らされた音や、その倍音の音も、ピッチが正確ですので、互いにぶつかり合う音 が無く、倍音 の減衰のしかたも、「すぅー」と自然に減衰して 、唸り なども殆どないサウンドになっています。

 

これが、  MTS  インストールギター の 濁らず、うねらない 綺麗なサウンド なのです。


 

以上、アコースティックギターを例に、 MTS  インストールギター の サウンドが、何故  綺麗な響き  になるのかを説明してきましたが、

 MTS  の動作原理は、下のような、全てのフレット楽器に共通ですので、 フレット楽器の響きを綺麗にする  共通技術として完成致しました。

 


アコースティック

クラシック

エレキ

ベース

ウクレレ

 


最後に、 MTS  とは、どんなものか。  どのようにインストールされるか。 サウンドは。 ? それを知りたい方は、Video をご覧ください


MTS 動作原理 Video


 

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Updated:2010/12/8