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anime ミニチュアチェロを作る その(6) ミニチュアチェロが完成です

貴方に差し上げたいけど・・・でも、1台しかないので・・・




ミニチュアチェロが完成しました

楽器って、果たして、どこまで小さく作れるのか・・・

この目標をもって、スケール1/4サイズに拘って作ってきました。 製作期間は、約1ケ月で何とか完成することが出来ました。

きちっと、5度のチューニングが出来て、何らかの演奏も多少出来るもの・・・、これが最大の課題でしたが、なんとか達成できた感じです。

演奏を公開しました。

バッハは、少し無謀だったと反省していますが、音がでるチェロ・・・と言うことは、お分かり頂けたと思います。

まずは、出来上がったミニチュアチェロを写真でご覧になってください。


弦を張る



はじめに、弦は、ビオラの A D G C の実際の音程 (A: 440Hz, C: 130.8Hz)で鳴らす事で我慢する・・・と書きましたが、ビオラ用の最高級の "Pirastro Obligato" を張りました。 




この弦は、A線はスチールにアルミの巻線ですが、D, G, C線は、芯線が合成樹脂製で、とても柔らかく作られていて、しかも、弦の重さを確保するために、比重の重い シルバーやタングステンが巻線として使われていますので、このミニチュアチェロには最適でした。

弦長は、173mm としました。 この値は、通常の 4/4 サイズのチェロの弦長が 695mm ですので、4/4サイズチェロの 1/4 です。

このビオラ用の "Pirastro Obligato" を4/4サイズのビオラに張った場合と、このミニチュアチェロに張った場合の、弦の張力を比較すると、下表の様になります。 ビオラに張った場合の 1/4 以下の弦張力しかありませんので、音の張りはなくなりますが、何とか、正しいピッチの音は出せる状態です。

Frequency: Hz 4/4サイズのビオラ ミニチュアチェロ
弦長 (mm) 弦張力 (kg) 弦長 (mm) 弦張力 (kg)
A 440.0 370 10.8 173 2.4
D 293.6 370 6.7 173 1.5
G 196.0 370 5.4 173 1.2
C 130.8 370 5.4 173 1.2

テールピースに引っ掛ける部分は、ボールエンドのままではなく、ボールを取り外して、ループエンドになるように加工しなおしました。 (下の写真)


駒は、駒の頂上を削って、弦高を 約 2mm に調節しました。 ストリングスペーシング (弦間隔) は、ナット部で 8mm, 駒の位置で 14mm です。

テールピースを止める テールロープは、こちらでご紹介している Carbon-Fiber Tailpiece Rope  を使用しました。 本物そっくりでしょう?


完成品






Certificate (製作証明書)

 


Play the Miniature Cello 無謀にも、バッハを弾いてみました。

Play Bach by Miniature Cello 「ミニチュアチェロで バッハ 無伴奏チェロ組曲を弾く


下のプレーヤーでご覧ください。


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これも面白い・・・You Tube に、こんな演奏がありました。 楽器の大きさ(体積)は、何百倍も違うかもしれませんね・・・。


ホワイトチェロを作る  ニス塗り  パーツを作る  弓を作る  ハードケースを作る  ミニチュアチェロ完成

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工房ミネハラ
Mineo Harada

Updated:2011/4/19
First Updated:2011/2/15