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 S.O.S ファンのための・・・MTS Visor Nut


  MTS Visor Nut 情報提供ページ

 超人気アイテム S.O.S  (SOUND OFFSET SPACER ) サウンド・オフセット・スペーサー  大変なご好評を頂いております。

今回は、その第2弾・・・何方でも簡単にインストール出来る、MTS Nut のご紹介です。


 ご紹介する商品は、まずは、下記のものです。    写真をクリックしてご覧ください。

 ストリングピロー S.O.S  (SOUND OFFSET SPACER ) サウンド・オフセット・スペーサーの効果は凄い物が有ったけれど、

パーツが何となく本物らしくない・・・と多少 敬遠気味の皆様に、本物の MTS  をインストールできる 一体型ナットのご提供です。


ストリングピロー とは


アコースティック

エレキ

クラシックギター

ウクレレ
こちらです こちらです こちらです こちらです

 


 MTS   カスタムインストールを、永年行ってまいりました。 さまざまなギターへのインストールのご用命を頂き、皆様にご満足を頂いていると思います。

それらは、 こちらで紹介  していますので、ご覧ください。

カスタムインストールの実績から、どんな形の一体型ナットを作れば、皆様がご自分でインストール出来るか・・・と言う事を研究してまいりました。

今回は、工房ミネハラ
ご提供できる、 MTS  簡単インストールの究極の姿・・・と、自信をもってのご提供です。

 MTS  その効果は インストールギター 事例集   User's Voice  お客様の声   こちらをご覧下さい


 MTS Visor Nut  を使うと、このインストールが貴方ご自身の手で出来るようになります。


 MTS   の動作原理・インストール方法・サンプルサウンドなど、もう一度確認したい方は、漫画や Video をご覧ください。


漫画で分かる MTS

MTS 動作原理 Video

ギター 極限のピッチへの途

 

 


ストリングピロー S.O.S を使うと、このようになっていました。
 
このページでご紹介する 
MTS Visor Nut は、S.O.S を使うのと同じ簡単さで、  MTS  をインストール出来る優れものです。

 ストリングピロー S.O.S とは、ナットに弦の載る位置 (Break Off Point) を、僅かに第1フレットに近づけるためのパーツです。 ナットの脇に置き、弦を載せるだけで MTS  をインストール出来るものです。

このような働きを、一体型ナットでインストールするには、ナットを第1フレットに近づけるために、Fingerboard(指板)の端を、2-3mm程度切り落とす必要が有りました。
こちらの パーマネントセットアップの事例は、すべてそのようにインストールされています。

ここが凄い
MTS Visor Nut では、指板の切断が全く必要なくなりました。 ですから、

VintageOriginal Hand-Crafted Guitar などにも、最適な一体型ナットです

新しい一体型ナットとは・・・どんな構造のものでしょうか
 
(注) Visor・・とは、Sun Visor のような、日よけ防止の「つば」の部分を指します。

 標準的なアコースティックギターやエレキギターに一体型ナットをパーマネントセットアップするときは、ナットの弦の載るBreak Off Point を第1フレットに近づけるための厚いオフセットナットを作り、指板端を切断してインストールしておりました。
 ここで新しくご紹介する「MTS Visor Nut」の場合は、ナットの各弦のBreak Off Pointを構成する部分のみを、「屋根のひさし」(Visor) (注) の構造に形成して、その部分を「指板のR面」の上に載せます。
 こうすることによって、指板端を切断することなく、ナットに弦の載る位置 (Break Off Point) を、第1フレットに近づける事が出来ます。

ここが凄い
MTS Visor Nut は、ひさしの部分を載せますので、FingerboardRudius R がどのようなものにも、無調整で対応できます。
 屋根の部分の全面が指板に載ってないが、大丈夫???・・・などと言う心配は全くありません。


 Fingerboard (指板)・・・いろんな種類があるけど・・・大丈夫なの ???

 R状のものには、2点で接触させるのが最も安定する
これが、基本的な考え方です。
 ご承知のように、アコースティックギターやエレキギターのFingerboard には、弦を押さえやすくするために、Rudius と言う  が付いています。 その寸法は、7.25" から、18" などと、大きく違っています。 このような の付いた面に、別なものをピッタリ載せるには、2点で接触させることが最も安定して載せられる方法です。
 工房ミネハラでは、一般的なアコースティックギターやエレキギターのFingerboard Rudius   を調べ、一体型ナットの屋根の最適な角度 (接触角度 θ)を設定しました。

 通常、ナットは指板の端のネックの上に搭載されますが、StratTele などの様に、ナットが Fingerboard に掘られたスロットに嵌め込まれているものもあります。 いずれの場合も、新しい一体型ナットは、「屋根のひさし」(Visor) の部分が、 Fingerboard (指板)のR面の上に、2点で接触して載る構造となっています。
そこで、

 FingerboardRudius R が所定の範囲であれば、R を気にすることなく、無調整でインストール出来るものになりました。


フレットのサイズもいろんな種類があるけど・・・大丈夫 ???


 (注) この図面は、分かりやすくするために実際の寸法ではなく誇張して描いてあります。

 Fingerboard に打ち込まれているフレット・・・これも、千差万別、色々なサイズのものが使われています。 ここで重要なファクターは、フレットの高さ (Fh) と弦の通る弦溝との関係です。
 これは、一体型ナットの「屋根のひさし」(Visor) の部分が、 の付いたFingerboard に載った時、 の寸法によって一体型ナットの上面とフレットの上面の寸法が僅かに変化するためです。
 一体型ナットの上面に弦の通る弦溝を付けますので、様々なフレットの高さ (Fh)
に対して、 MTS  として許容できる範囲の弦高が保てる位置に弦溝を付ける事が大切です。
 アコースティックギターの場合、一般的なフレットの高さ (Fh)1.0-1.2mm、エレキギターの場合は、1.1-1.3mm 程度とし、更に、Fingerboard   の寸法の違いも考慮して、最適な弦高となるようにナット弦溝高 (Nh) を設定しました。

 以上、様々な要因を考慮して、新しい一体型ナット「MTS-Nut」の形状は、下の写真のような3種類となりました。
 (注) 低めのフレットの場合、弦高は若干高くなりますが、 MTS  としての機能は維持できます。


新しい一体型ナットの種類 画像をクリックすると、大きくご覧いただけます。


Type Shaped & Slotted  MTS  Visor Nut
Slot In Type Edge Type
Guitar Electric Guitar Electric Guitar Acousticguitar
Shape  Note;
Material (材質) Bone Micarta(注) Micarta(注)
Fingerboard
Rudius
  (inch)
7.25"-- 12" 7.25"-- 12" 12"-- 18"
recommended
Fingerboard
Center
Thickness
(推奨指板中央厚さ)
3mm (slot center depth)

1/8" (3.2mm) slot width
6.0-6.3mm 6.0-6.4mm
Length (長さ) Note; 43mm 44.5mm 44.5 & 46mm
#1-#6 String Spread(弦間隔) 35.5mm 35.0 / 35.7 /36.5mm 35.5 / 36.5mm & 37.5mm
Nut height (about)
最大高さ (約) Note;
5.0mm 8.1mm 8.4mm

Note;  Minor filing,sanding and polishing are needed  (若干のヤスリかけ、ペーパー仕上げ・磨きなどは必要です)

(注) Micarta は、こちらのホームページなどで紹介されている材料です。 Martin のナットやサドルに1960年代から使われている、実績のある材料で、Bone より僅かに柔らかいものの、材料が緻密で均一なため、音響的には優れた評価がされています。  別名 「人造ボーン」とも言われ、「MAN-MADE IVORY」などと称されて、ナットやサドルが販売されている例もあります。 上の写真は、やや黒っぽく写っていますが、実際はもう少し白っぽい色相です。


 
どのタイプも、ナット位置を第一フレットに近づける量のΔNの値、すなわち「屋根のひさし」(Visor) の長さは、それぞれ最適値に設定してあります。

 適合する
Fingerboard   の寸法については、Electric Guitar 用は、7.25"-- 12"に、 Acousticguitar用は、12"-- 18"に対応できます。

ここが凄い  今、付いているナットを外して、MTS Visor Nut に交換するだけで、貴方のギターに  MTS  をインストールすることが出来ます。

上の解説でご理解頂けると思いますが、この一体型ナットは、「屋根のひさし」(Visor) の部分が、 Fingerboard (指板)のR面の上に、2点で接触して載る構造となっていますので、ナットの底は、従来のナットの様に、直接ネックの上に載せない事が重要です。 一体型ナットの底が、ネックやナットスロットの底から僅かに浮いていていても全く構いません。 指板が薄く、一体型ナットの底がネックやナットスロットの底に当たってしまう場合は、一体型ナットの底を、粗いサンドペーパーなどの上で平らにサンディングして、寸法を落とす仕上げをしてください。 もし、R面の上に、2点でピッタリ載って、底もネックやナットスロットの底にピッタリ当たっていら、それは完璧です。
 一体型ナットの仕上げが完了したら、ほんの僅かな瞬間接着剤などで、ナットを指板の端面に、このように接着しておけば、一体型ナットの底がネックに載っていなくても動いてしまう事は全くありません。

 #1-#6 String Spread とは、#1弦と#6弦の弦間隔の事です。 この寸法は、メーカー・型式・製作年代 等々、数えきれない程、僅かに違う種類が有ります。 この一体型ナットの形状で、それらを全てご提供することは不可能に近い話になりますので、ここでは、代表的な値として、上記の寸法のみと致しました。
僅かな弦間隔の違いは、「演奏感覚には、そんなに大きな影響はない・・・」と思いませんか。

 Length (長さ) に関しては、両端の長さを、Fingerboard (指板)やネックの形状や幅に合わせて、サンドペーパーなどで僅かに落とすなどの最終仕上げをすれば完成です。

 弦溝は、通常使用される弦のゲージに合うように加工してあります。 また、深さは、上記の解説の様に、 MTS  として最適になるように仕上げ、実際のギターに取り付けて弦高を確認をしておりますが、もし、最終的に弦高を調節したい時は、こちらでご紹介している 専用のナットファイル(別売り) などを使って弦高をお好みの高さに調節してください。

 全てのマイナーアジャスト(微調整)が完了したら、市販の「数千番手の微粒子サンドペーパー」などで磨くと、プロなみに、綺麗に仕上げることが出来ます。


Strat のインストール例・・・こちらをご覧ください



 

 左上の写真は、FenderSTRATOCASTER などの一般的なナットの取り付け状態です。  材料は Bone あるいは Micarta あるいは、他のプラスチックなどで作られていると思われます。 この状態に、一体型ナットをインストールするには、付いているこのナットを外す必要が有ります。
 ナット周辺が塗装されていて、そのために接着されているような場合、ナットを外すには多少の度胸が要りますが、ナット周囲に尖ったカッターナイフの先を当てて、塗装に切り込みを入れたあとで、ナットに横からドライバーの先などを当て「えぃ、やぁ・・・」と金槌で叩いてやれば、外せます。ナットの外し方は、下にご紹介しているインストール工房 Waltz Guitar Studio さんが、 こちらの、You Tube に動画で紹介しています。  
こちらのWeb Site にヒントとなる写真も掲載されています。
 叩いても外れないような場合は、鋸や細いノミやヤスリなどを使って、削り取ってしまう、多少の荒療治も必要かもしれませんが、そんな心配は不要でしょう。
 ナットが外せたら、ナットスロットを綺麗に仕上げれば、上でご紹介したSlot In Type の一体型ナットをインストールすることが出来ます。

 左下の写真は、ナットスロット幅を 3.2mmにきれいに仕上げた状態に、Slot In Type の一体型ナットをセットした状態です。 ここで写真をクリックして良くご覧になってください。
 一体型ナットの「
屋根のひさし」(Visor) の部分は FingerboardR面の上で、左右の2点でピッタリ載っている事が、お分かり頂けると思います。  一体型ナットの底と、ナットスロットの底の間には、僅かな隙間も見えますが、これもインストールには欠かせないポイントです。 (注)

 「屋根のひさし」(Visor) の中央部と、両端にも、僅かに隙間が見えますが、一体型ナットは、指板にぴったり載っている剛体(硬い物体)ですので、このような僅かな隙間が有っても、弦の振動や音響には何ら影響は出てないようですので、ご安心ください。

 
(注) ナットスロットの底に が付いているものが有ります。 そのような場合は、一体型ナットの底を、ヤスリで落として、ナットスロットの底に当たらなくしてください。

 

MTS Visor Nut インストールの最終仕上りの状態もご覧ください。

一体型ナット MTS Visor Nut を使えば、貴方ご自身の手で、貴方のギターを MTS  ギターに変身させることが出来ます。 是非お試しください。

 

皆様が気がかりなことは、これで本当に正確なピッチを奏ででくれるのか・・・と言う事と思います。 それは、こちらをご覧になってください。


Les Paul や Dreadnought へのインストール方法

 Les Paul などのエレキギターや アコギの代表例の Dreadnought などに、一体型ナットをインストールする方法をご説明します。
 このようなギターには、上でご紹介した、Edge Type の一体型ナットを使用します。 通常、ナットは指板の先端のネックの上に載っています。
左の絵の左側の場合は、ナットがネックや指板に接着されている場合が多いようです。
 

 また、上の絵の右側の様に、ペグヘッドベニヤと言う装飾板との間にナットが入っていることもあります。 このようなものは、直ぐに外せるように接着されていないのが普通ですが、場合によると接着されていることもあります。
 いずれにしても、一体型ナットをインストールするには、付いているこのナットを外す必要が有ります。 接着されていなければ、何の問題もありませんが、接着されている場合は、少し神経を使う必要が有ります。 でも、そんなに心配はいりません。 通常、ナットと言うものは、交換できることを考慮して、ごく軽く接着されているからです。 塗装が剥がれる心配が有る場合は、上でご紹介したSTRATOCASTER のナットの時と同様に、ナットの周りにカッターナイフの刃を当てて、軽く塗装に切り込みを入れておきます。 次に、ナットに 幅 3cm程度の木片を当てて、ハンマーで軽く叩いてやれば、このタイプのナットは簡単に外すことが出来るでしょう。
 あとは、指板の端面やネックの上面をヤスリなどで綺麗に仕上げれば、これで、一体型ナット組込みの準備は完了です。

 一つだけ、お断りが有ります。 一体型ナットの下の台座の部分の厚みは 4.0-4.5mm 程度です。 今まで付いていたナットの厚みが、それ以上だった場合、外したあとに、この写真のような、ネックの塗装されてない部分が見えたり、あるいは、ペグヘッドベニヤと一体型ナットの間に、僅かな隙間が出来てしまうことが有ります。 そのような個所については、補修塗装を施したり、薄い同系色の木片を埋め込んだりして、ご自身で工夫してください。  この写真の例は、ペグヘッドベニヤと一体型ナットの間に、約1mmの木片を差し込んだ例です。

 一体型ナットのインストールの勘所は、上のSTRATOCASTER でご説明したものと全く同様です。

左の絵のようになれば完璧です。
一体型ナットの
屋根のひさし」(Visor) の部分は FingerboardR面の上で、左右の2点でピッタリ載せること。
一体型ナットの底と、ネックの上面の間に、僅かな隙間をもたせること。 勿論、ここもぴったりなるように一体型ナットの底の仕上げが出来たら完璧です。

一体型ナットの仕上げが完了したら、ほんの僅かな瞬間接着剤などで、ナットを指板の端面に、このように接着しておけば、動いてしまう事は全く無いでしょう。
もし、最終的に弦高が高すぎると思われる場合は、こちらでご紹介している 専用のナットファイル(別売り) などを使って弦高をお好みの高さに調節してください。


Les Paul のインストール例


第一世代 ストリングピローインストール
第二世代 オフセットナッインストール 第三世代 MTS Visor Nutインストール

 
 この Les Paul は、数奇な運命を辿っています。

 左の写真に沿ってご紹介します。


左は、第一世代で、指板・ナットには何も加工せず、こちらでご紹介しているストリングピローをインストールしたものです。 S.O.S を使う場合と同じです。
真ん中は、第二世代で、こちらでご紹介しているオフセットナットをインストールしたものです。 この時は、 Fingerboard (指板)の端を約2.5mm程度切断して、厚みの大きいオフセットナットをセットしました。

一番右が、今回ご紹介している MTS Visor Nut をインストールした状態です。 今までご紹介してきたように、この MTS Visor Nut をインストールするには、 Fingerboard (指板)の切断は不要ですので、一旦切断されていた部分に、新たに Rosewood 材で Fingerboard を継ぎ足して再生させました。 MTS Visor Nut は、その上に載ってインストールされているものです。

 

MTS Visor Nut インストールの最終仕上りの状態をご覧ください。

一体型ナットのインストールの勘所は、上のSTRATOCASTER でご説明したものと全く同様です。
一体型ナットの屋根のひさし」(Visor) の部分を FingerboardR面2点でピッタリ
せること。
一体型ナットの底と、ネックの上面の間に、僅かな隙間をもたせること。 勿論、ここもぴったりなるように一体型ナットの底の仕上げが出来たら完璧です。

一体型ナットの仕上げが完了したら、ほんの僅かな瞬間接着剤などで、ナットを指板の端面にこのように接着しておけば、動いてしまう事は全く無いでしょう。
もし、最終的に弦高が高すぎると思われる場合は、こちらでご紹介している 専用のナットファイル(別売り) などを使って弦高をお好みの高さに調節してください。


 

Gibson ES-335 のインストール例・・・こちらをご覧ください


Dreadnought のインストール例・・・こちらをご覧ください


 ここまで来ると、これ以上の説明の必要はないと思います。
一体型ナットのインストールの勘所は、上の Les Paul の場合などと全く同じです。

 Acoustic Guitar の場合は、Fingerboard  Rudius   が、エレキギターの場合より大きく、カーブが緩いと思います。 因みに、この Dreadnought は、このRudius Guage で計測すると 、Rudius   は 16" でした。 従って、Acoustic Guitar 用の一体型ナットは、Rudius   12"-- 18"の範囲に合うように、エレキギターの場合より「屋根の角度」は緩く作ってあります。
 また、Acoustic Guitar の場合は、Fingerboard の幅も、エレキギターの場合より範囲が広いのが普通です。 Narrow Neck と称して極端に幅の狭い物は、この際、除くとして、多少、幅の広いFingerboard にも対応できるように、一体型ナットの長さ Length は、2種類を用意することとしました。
一つは、一体型ナットの長さ Length 44.5mm・・・この場合、#1-#6 String Spread (弦間隔)は、 35.5 / 36.5mm
もう一つは、幅の広いFingerboard にも対応できるもので、一体型ナットの長さ Length 46mm・・・この場合、#1-#6 String Spread (弦間隔)は、 37.5mm となっています。
ナット両端が、ペグヘッドの形に倣って、末広がりになるような場合にも、このような幅の広いナットは有効です。

このような一体型ナットを使う場合は、両端部をペグヘッドに合わせて成形して仕上げる加工が必要です。 材料は、加工しやすい Micarta ですので、サンドペーパーなどで簡単に加工できます。


Saddle の調整が出来れば  MTS  は完璧に仕上がります



サドルの調整・・・と言うのは、#12フレットを押さえた時と、#12のハーモニックスの音のピッチが同じになるように、サドルの位置を前後に移動して調整することです。

別名、オクターブ調整 とも呼ばれています。 これを行うと、 MTS  のインストールは完璧に行え、どのポジションを弾いても、驚くほど正確なピッチを奏ででくれます。

 

こちらで紹介  している カスタムインストールでは、全てそのような調整を行っております。

 皆様が、ご自身でサドル調整を行う場合、 エレキギターの場合は、サドルの調整が簡単に出来る構造になっていますので、六角レンチとドライバーなどが有れば、サドルに弦の載る位置と、#12フレットの弦高などは簡単に調整できると思います。 ですから、エレキギターの場合は、 MTS  の完璧なインストールが可能となります。

 しかし、上写真右端のようなアコースティックギターのサドル調整は、慣れない方では、ちょっと難しい作業 となると思います。
 いわゆる、
オクターブ調整 と言うものですが、仮に、それをやらなくても、S.O.S を組み込んだ時に、大きな効果が有ったと同様に、ここでご紹介した一体型ナットを組み込むと、それだけでもピッチ精度が格段に向上するはずです。  ですから、この際、難しいことには、ちょっと目をつぶって頂いても良いと考え、サドルまではご紹介しませんでした。  もし、今のギターの#12フレット辺りがシャープ気味のギターでしたら、サドルは何もしなくても、 MTS  の完璧なインストールに近づいたことになります。


サドル調整までやりたいと言う方は、 MTS  インストール工房・ギターリペァショップ などにご相談されることをお薦めします。

 腕に自信のある方は、アコースティックギターのサドルパーツなどを調達して、挑戦なさって見るのも良いと思います。


腕には自信があるので、自分で全部やりたい・・・と言う方のために

 

Type  MTS  Visor Nut Blank
Slot In Type Blank Edge Type Blank
Guitar Electric Guitar Electric Guitar Acousticguitar
Shape  Note;
Material (材質) Bone Micarta(注) Micarta(注)
Fingerboard
Rudius
  (inch)
7.25"-- 12" 7.25"-- 12" 12"-- 18"
recommended
Fingerboard
Center
Thickness
(推奨指板中央厚さ)
3mm (slot center depth)

1/8" (3.2mm) slot width
6.0-6.3mm 6.0-6.4mm
Length (長さ) Note; 44mm 44.5mm 46mm
Nut height (about)
最大高さ (約) Note;
5.5mm 8.6mm 8.6mm

(注) 一体型ナットの下の台座の部分の厚みは、Slot In Type は、約3.2mmです。  Edge Type は、約4-4.5mm で、調達材料の関係で変わることが有ります。


 これらは、その形をご覧いただければ一目瞭然、弦溝もなく、ナット上面のR仕上げもされていない、Nut Blank です。 この場合のメリットは、弦高#1-#6 String Spread (弦間隔) などは全て自分の今のギターに合わせてセットアップ出来ることになります。 
 ただし、こちらでご紹介している 専用のナットファイル(別売り) などは、必ず必要となります。  インストール方法は、ここまで説明してきたことと全く同じ要領です。


なお、この品物は、 MTS  インストール工房・ギターリペァショップ の方々へもご提供致します。


 MTS  カスタムインストール とは・・・???

  MTS  の カスタムインストールとは、インストール工房 によって、貴方のギター1本毎に、全てのフレットポジションで最適なイントネーションの状態になるように、全てのパーツを最適にセットアップするインストールサービスです。

 ナット部での弦長の補正値やサドルでのオクターブ調整に必要な弦長の補正値などは、使用している弦の種類・ゲージ、スケールレングス、弦高などの値に従って、コンピューターシミュレーションにより予め計算され、インストールするためのパーツが製作されます。
 インストール後のピッチの狂いは、1セント単位まで正確に計測できるチューナーで計測され、最終的なアジャストが行われます。
 ですから、貴方のギターのイントネーションは、
完璧なピッチ精度のギター へ変貌します。

 ナットの補正は、通常は最適な寸法で作られる ストリングピローが使われますが、ご指定に従って、パーマネントインストールの場合は、牛骨(ボーン)やMicarta などの素材を削って作られる、一体のオフセットナットを仕込みます。 インストール事例は、ユーザー事例集 をご覧ください。


 MTS  インストール工房 Waltz Guitar Studio 紹介 

 

  MTS  インストール工房 をご紹介します。

 エレキギターの製作・リペァ などを行っている、
Waltz Guitar Studio

 (山梨県北杜市) があります。 エレキギターの MTS  カスタムインストールは、こちらにおたずねください。

 MTS  ホームページはこちらです。

 

 

 

 カスタムインストールだけでなく、 MTS  インストールの、オリジナルカスタムメイドギター "youth" も製作しています。 

 "youth" ・・・爽やかなピッチのギターですね。


  MTS  ギター・ウクレレを 自分で作りたい方は、このキットでどうぞ

 MTS  インストールのギターを、ご自分で作ることは、可能です

ご自分の宝の1本 をお作り頂けるものと考えております。 各種ギター・ウクレレ製作キットは、下記のページで紹介しています。


アコースティック

Triple-O Guitar

エレキ

クラシックギター

ウクレレ
ukkit1f2.jpg (2927 バイト)
ウクレレ
こちらです こちらです こちらです こちらです こちらです こちらです

現在、本商品の販売はいたしておりません。

型番 商品名 と 仕様 価格 (税込)
Shaped & Slotted  MTS  Visor Nut
MHTS-ERST エレキギター用 Slot In Type Visor Nut

<主な仕様>
ナット長 約 43mm
#1-#6 String Spread(弦間隔) 35.5mm
スケールレングス 628-650mm用
フレット高さ Medium .045"-.050"(1.1-1.3mm)用
Light-Mediumゲージ弦 用 ( .009-.042w または、.010-.050w の範囲 )
\8,900
MHTS-ERED
(注)
エレキギター用 Edge Type Visor Nut

<主な仕様>
ナット長 約 44.5mm
#1-#6 String Spread(弦間隔)  35/35.7/36.5mm(注)
スケールレングス 628-650mm用
フレット高さ Medium .045"-.050"(1.1-1.3mm)用
Light-Mediumゲージ弦 用 ( .009-.042w または、.010-.050w の範囲 )
\8,900
MHTS-ACED-445
(注)
アコースティックギター用 Edge Type Visor Nut

<主な仕様>
ナット長 約 44.5mm
#1-#6 String Spread(弦間隔)  35.5/36.5mm(注)
スケールレングス 643-650mm用
フレット高さ Medium .039"-.048"(1.0-1.2mm)用
Light-Mediumゲージ弦 用 ( .012 -054w または.013- .056w の範囲 )
\8,900
MHTS-ACED-460 アコースティックギター用 Edge Type Visor Nut

<主な仕様>
ナット長 約 46mm
#1-#6 String Spread(弦間隔)  37.5mm
スケールレングス 643-650mm用
フレット高さ Medium .039"-.048"(1.0-1.2mm)用
Light-Mediumゲージ弦 用 ( .012 -054w または.013- .056w の範囲 )
\8,900

(注) ご注文時に、#1-#6 String Spread(弦間隔) の数値を指定下さい。


型番 商品名 価格 (税込)
 MTS  Visor Nut Blank
MHTS-ERST-BLK エレキギター用 Slot In Type Blank

<主な仕様>
ナット長 約 44mm
ナット高さ 約 5.5mm
スケールレングス 628-650mm用
フレット高さ Medium .045"-.050"(1.1-1.3mm)用
Light-Mediumゲージ弦 用 ( .009-.042w または、.010-.050w の範囲 )
\7,350
MHTS-ERED-BLK エレキギター用 Edge Type Blank

<主な仕様>
ナット長 約 44.5mm
ナット高さ 約 8.6mm
スケールレングス 628-650mm用
フレット高さ Medium .045"-.050"(1.1-1.3mm)用
Light-Mediumゲージ弦 用 ( .009-.042w または、.010-.050w の範囲 )
\7,350
MHTS-ACED-BLK アコースティックギター用 Edge Type Blank

<主な仕様>
ナット長 約 46mm
ナット高さ 約 8.6mm
スケールレングス 643-650mm用
フレット高さ Medium .039"-.048"(1.0-1.2mm)用
Light-Mediumゲージ弦 用 ( .012 -054w または.013- .056w の範囲 )
\7,350

注:上記価格には、送料は含みません。 仕様、価格は予告無しに変わる事があります。     下の注文フォームからご注文下さい。

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Patented  
(特許第4383272)

(C) Copyright このページで掲載している画像やデータの無断転載 ・公開等はお断りします。

このページに掲載したギターは、 MTS  の搭載事例を示したもので、ギターの音程の狂いとは直接の関係はありません。
 MTS  Visor Nut は、特許済み商品ですので、個人使用のものであっても類似品を製造・使用する事は禁じられております。


工房ミネハラ
Mineo Harada

 

2020/5/12
Updated:2020/1/5
First Updated:2012/5/12